麦わら映画日和。

まったり映画を観ていこー!!

【映画】段ボールで作られた迷宮!キラー・メイズ(2017)【感想】

こんにちは、けいです(*'ω'*)

本日観ていくのは2017年に公開された映画「キラー・メイズ」。原題は「Dave Made a Maze」で本編にも韻を踏むシーンがあるけど、原題もそんな感じでこだわりがありそう。

 

まずはあらすじから!

 

【あらすじ】

うだつが上がらない芸術家のデイブは、日々の鬱憤を晴らすべく、家の中で段ボールの迷路を作り始める。3日後、彼女のアニーが帰宅するとそこにはデイブすらも出られなくなっている程のデイブが空想したモンスターや罠が仕掛けられている大迷宮となっている迷路があった。アニーは友人のゴードンなど仲間を集め、デイブを救出する為に段ボールで作られた迷宮に挑む…。

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ジャンルはコメディ、ホラーで、Amazonレビューは144件で★3.1と微妙な感じ。あらすじだけを読むとジュマンジとかに似たような系統の映画かなって思った!ただキラーメイズを検索すると一番に「意味不明」と出るし、評価も高くないので期待せずに観ていこー(*'ω'*)笑

 

 

【キャスト】

デイブ(ニック・サン)

ピアノ、折り紙、絵画など何をやっても最後まで続かない主人公。段ボールに熱中する。聞いてることに対して答えがフワッとしていて会話が上手く成り立たない気がする。

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アニー(ミーラ・ロフィット・カンブハニ)

デイブの彼女。多分良い人。

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ゴードン(アダム・ブッシュ)

デイブの事をよく知る仲の良い友人。目付きの悪い太ったルイージって感じ。マリオではない。アニーにとっても良き理解者。

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【感想】

《良かった所》

まずは良かった所から!

この映画の一番のウリである段ボールで家の中に作った迷路っていう独創的なストーリー。ジャンルがコメディってこともあって基本的に常にジョークが溢れていて、「ジャンルのホラー要素はどこいった?迷子か?」と思えるほど気楽に観られる映画になってると思う。人が死んでも割とあっけらかんとしています(*'ω'*)

段ボールで作られた迷路の世界は映画としては新鮮だけど、迷路の中に入るとまるで秘密基地にいるような「高校の文化祭でこんなお化け屋敷作ったなぁ」みたいな懐かしさやワクワク感があってとても良き!配管を通ると段ボールの人形になっているのも可愛くて良かったと思う!

 

《微妙だった所》

他の人のレビューで「予告映像は良いけど、本編は面白くなかった」っていう意見をたくさん見かけたけど、予告映像を見て面白そうだと思うのもやばいと思う。

コメディだから野暮なことを言っちゃダメなのはわかるけど、ツッコミたくなることはたくさんあるね。。

出られないほど奥にいるはずなのに普通に段ボールの外にいる人と普通に会話できてるし、罠のスイッチを踏んだまま大人しくクビちょんぱになるまでじっとしてる女性。クビちょんぱされても赤い紙紐が飛び出るだけだし、布で道を隠しただけでミノタウロスは追って来なくなるし、迷路に殺されていくっていう演出があるのに全体的に緊迫感も感じられない。ドキュメンタリーとして撮影してる人たちの必要性も皆無。

普通に観てたら「大学の映画サークルが作ったのかな?」ってレベルの出来。コメディだからそんなもんだよと言われればそうかもしれないけど、中途半端というかコメディというよりもただのおふざけ感がすごい気がする。芸人のコントとユーチューバーのよくわからないノリを見せられてるくらいの違いはあると思う。

 

迷路は人生に悩んでいるデイブが諦めずに最後まで完成させようと久しぶりに熱中したことであり、最後までやり遂げようと頑張ろうとするがその強い想いでただの段ボールじゃなくなり「迷路=デイブ」となって、命を持った迷路はデイブの中にある想像力に呼応してどんどん広がっていく。デイブは愛するアニーや仲間を巻き込んだことを後悔し、みんなと先に進むために迷路を完成させるという夢を諦め、壊すこと=前に進むことを選択する。

っていう簡単に言うとこんな感じでデイブの心情、成長を迷路で描いた映画なわけだけど、迷路の意図、この映画の伝えたいことを理解したとしても、やっぱりわかりにくく、おバカよりも寒いギャグが多くて雑なストーリーも相まって凄くチープに感じてしまうのが残念でならない。

もっとそのデイブの想い、アニーの想いを深く、細かく描いてくれていたら素敵な作品になっていたかもしれない。

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【評価】

個人的にこの映画の良さはわからなかった。よくわからなかったから他の人のレビューを色々拝見して、そういう見方があったのかと気付かされたこともあったけど、それを踏まえてレビューを書くために3回ほどこの映画を観ても、それでも観終わってから「面白かったな」とか「観て良かったな」とはならなかったかなぁ。

 

★☆☆☆☆

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【映画】ホラーの傑作!死霊館、アナベルSeries【感想】

《全シリーズ紹介》

死霊館シリーズの最新作『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』が10月1日㈮に公開予定!それを観る前にはちゃんと今までの作品は観ておきたいって思ったんだけど、死霊館アナベルシリーズってめちゃくちゃ作品が多い!そしていまいち順番がわかりにくい!ってことで公開日順に並べて簡単に一気にレビューしていきたいと思います(*'ω'*)

 

 

死霊館(2013) 興行収入3憶1439万ドルf:id:mugiwara-k:20210921101516p:plainf:id:mugiwara-k:20210921101356p:plain

【あらすじ】1971年。超常現象研究家で名高いウォーレン夫妻の元に5人の娘を持つペロン夫妻が助けを求めて訪ねてくる。ペロン一家が引っ越した先には、ウォーレン夫妻をも恐怖させるほどの邪悪な魔女の悪霊が待っていた…。

【感想】自分の中では「GET OUT」に並ぶホラー映画の傑作。怖さとかおぞましさとかもあるけど、この映画の良さはそこじゃないんよね!何も悪くない幸せな家族と良い人過ぎるウォーレン夫妻vs凶悪な魔女の霊。この壮絶な戦いの中で家族を想う気持ちで魔女に打ち勝つラストには感動する!怖さで言ったらもっと凄い物とかあるだろうし、人によっては物足りないかもしれないけれど、怖さもありつつ、ストーリーがここまで完成させられてる作品はなかなかないんじゃないかな。観た後の心地よさ、満足感が得られるホラー映画は珍しいと思う。ホラー映画苦手な人にもおすすめできる!シリーズの中でも一番好き!

【評価】★★★★★

 

アナベル 死霊館の人形(2014) 興行収入2億4419万ドル

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【あらすじ】1970年。ジョンとミア夫婦は子供を授かり幸せな生活を送っていた。そんなある日アンティーク人形が好きなミアの為にジョンがプレゼントした人形、それが〝アナベル〟だった。それからミアの身に恐怖の出来事が起きるようになる…。

【感想】死霊館」の前の話で、アナベル人形の最初の話。こういう映画のせいなのか本能的なものなのか、アンティーク人形とかフランス人形とか日本人形とかって怖い!この作品もその恐怖心を存分に煽ってくるから怖いんだけれど、死霊館を観た後だとちょっとストーリーが物足りない気もするし、ワンパターンな印象を受けてしまう。つまらないとかってことはないけどね。結末が悪魔を倒した訳じゃなくて身代わりになってくれて躱しただけだから、感動的ではあったんだけどスッキリした終わりになってないからかもしれない。

【評価】★★★☆☆

 

死霊館 エンフィールド事件(2016) 興行収入3憶2039万ドル

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【あらすじ】1976年のアミティビル事件から1年後。ロンドンのエンフィールドという街で母親と4人の子供が住む家で実際に起こった〝史上最長期間続いたポルターガイスト現象〟として歴史に残った事件に挑むウォーレン夫婦。数々の心霊事件を解決に導いてきた彼らの命さえ危険になる凶悪な悪魔と対峙することになる…。

【感想】凄く良かった!死霊館の良さをそのまま引き継いだ続編!前作よりも怖いって思う時間は増えた気がする。そしてストーリーも良くて感動した!涙がこぼれるまではいかなかったけど、うるうるしたし、鼻水出るくらいまではいった!笑

前作からそうだけど、ウォーレン夫婦の魅力がこの映画の良さだよね。悪魔と戦うウォーレン夫婦が心優しくて人として凄いし、身を削って戦う姿、互いを想い合う姿に本当に感動する。やっぱこの感覚は他のホラー映画にはないんよなぁ。しかもこれが実話だという事実。EDの実際の幽霊との会話の録音テープを聞いたけど、怖い。現実にこんなことがあるなんて、ウォーレン夫婦みたいな人がいないとどうしようも出来ないよね。。

作中では割と幽霊に対して信じる人が多いなと思った。もちろんウォーレン夫婦も演技だと言われたり、家族のことを疑う人も出てきてはいたけど、信仰心があるからか多くの人が幽霊を信じている気はしたね、隣の家の人はめっちゃ信じてた優しい人だったし。「おばけが家にいる」って言われても日本はあまり信じる人いなさそう。あんだけ椅子動いたりしたら信じるだろうけどね!笑

霊媒師やら教会組織とかって怪しい人がいっぱいいるから懐疑的になるけど、ちゃんとした人は凄い人たちなんだなぁと改めて思う。前作が好きな人なら満足できる良い映画になっていると思う!前作とどっちが良いかと言われても、どっちも良いからわからない!映画好きなら絶対観るべきだね!

【評価】★★★★★

 

アナベル 死霊人形の誕生(2017) 興行収入3憶579万ドル

【あらすじ】舞台は12年前に幼い愛娘を亡くす悲劇に見舞われた人形師とその妻が暮らす館。そこへやってきた孤児院の6人の少女とシスター。彼女たちはその館にあったアナベルの封印を解いてしまい、アナベルの呪いが次々と襲い掛かる…。

【感想】まだ観れてないので観たら追記します…。

【評価】ーーーーー

 

死霊館のシスター(2018) 興行収入3憶6555万ドル

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【あらすじ】1952年。ルーマニア修道院で一人のシスターが自ら命を絶つ。不可解な点が多いこの事件の真相を探るために教会はバーク神父とシスターの見習いアイリーンを派遣する。二人は決して関わってはいけない恐るべき悪魔のシスターと対峙することになる…。死霊館(2013)、そしてエンフィールド事件へと繋がる封印から解き放たれた悪魔の物語。

【感想】修道院が不気味過ぎて耳を塞いじゃうくらい怖くて秀逸。世間の評価は低いらしいけど個人的には全然悪くなかったと思う。死霊館のような感動要素は一切ないけど、ストーリーは怖さにより振った感じで、今までとは舞台が違うから最初から最後まで不気味さがずっと続いて心臓に悪い。でもそこが純粋な洋ホラーってぽくて死霊館を観てなくても楽しめるホラー映画になっていたと思う。あんなに強いのにさっさと殺さずジワジワといたぶっていくいくのやめて!笑、死霊館を期待するとちょっと期待外れ感はあるかもしれない。フレンチは「死霊館」で出てた人かって話が繋がったのにはおお!ってなった!そして何よりアイリーンが可愛い。

【評価】★★★★☆

 

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019) 興行収入1億2310万ドル

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【あらすじ】1973年のロサンゼルス。ソーシャルワーカーのアンナが担当していた家庭で虐待が行われていると思い、子供たちを保護したのだが、その子供たちはその日の夜に川で溺死体として発見されてしまう。その母親はアンナに「ラ・ヨローナに殺された」と言うのだった。さらにその事件現場でアンナの子供のクリスとサムがすすり泣く女を見たことで、この家族に逃げ場のない恐怖の日々が始まってしまう…。

【感想】アナベル 死霊館の人形」で登場したペレス神父がこの作品にも登場ってだけで、特に死霊館シリーズって感じではなかったかな。死霊館のシスターよりももっと普通のホラー映画っぽいから、より死霊館を期待すると、うーん…ってなるかも。ただ一つのホラー映画としては別にありなんじゃないかなと思う。粗とか雑とかそういう悪い所はなかったし。今回の敵がこのシリーズに登場しているシスターの悪魔っぽいのはちょっと新鮮さがなかったけども。ストーリーの展開がかなり早くて深みはないけど、逆にそのおかげでさくっと観れるホラー映画になってると思う。唯一引っかかったのは、教会のペレス神父に頼んでも許可が下りるまで時間が掛かると言われて、それで頼れるのはラファエル神父だけなのに基本的に信じていなくて、卵のやつ見ても「手品で見たことあるわ」とか言ったり、子供の命が掛かっていて、さらには頼んでる側なのにそんな態度!?とは思った。笑

死霊館シリーズの中では一番別物で死霊館感がないから残念だけど、死霊館のシスターのような不気味さが続くわけでもなく、一番普通のホラー映画をしていて観やすくはあると思う。観て損はない!

【評価】★★★☆☆

 

アナベル 死霊博物館(2019) 興行収入1億3476万ドル

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【あらすじ】超常現象研究家のエドとロレインは自宅の博物館の聖なるガラスケースに圧倒的な悪魔の力を持つアナベル人形を封印した。ウォーレン夫妻が泊りで出掛けることになり、留守番をすることになった娘のジュデとそのベビーシッターのメアリー。そこへウォーレン夫妻のことにとても興味を示すメアリーの友達のダニエラがやってくる。そして二人の目を盗み、今までウォーレン夫妻が封印してきた悪霊たちが宿る品が置かれた禁じられた部屋に入ってしまう。そこでダニエラがアナベルの封印を解いてしまい、博物館に眠る悪霊たちが目を覚まし、恐怖の夜が訪れる…。

【感想】エンフィールド事件からの正当な続編としてウォーレン夫妻はメインで登場しないもののなかなか良かったんじゃないかな。ただ死霊館シリーズとはストーリーや面白さの方向性は変わるかな。この作品だけはウォーレン夫妻もいないし、神父もいないしで一方的にやられっぱなしだから、怖さはシリーズで一番だと思う。この映画を観てなんで死霊館が好きなのかわかった。ストーリーの良さ、感動ももちろんだけど、頼りになるウォーレン夫婦がいるから結構安心感あって観れて、凄い幽霊との対決の面白さでホラーの驚かせる怖さが薄れてるから好きなのかもしれない。って気付かされるくらいホラーしてた…。何回耳からヘッドホンを外したかわからない!笑

今までこのシリーズで霊の被害にあってきた人は、心霊スポットに軽い気持ちで遊びに来た陽キャとかではなく普通の良い人ばかりだったんだけど、今回は完全に自業自得からアナベルの封印を解いたから、今までウォーレン夫妻が身を削って頑張って封印してきたことを知ってるから、どうしても「何してんだよ!!」っていうちょいイラっとする感情が出てしまう。お父さんに謝りたいっていう自責の気持ちがあることがわかったし、嫌なキャラではないし良い人なんだけどね!マイナスな評価はそこくらいで、ガンガン脅かしてきて良い怖さがあったと思う。ホラーが苦手な自分にはちょっときつかったけど…。でもラストのロレインがダニエラにお父さんのことで言ってあげるシーンは感動したね。ロレインさん本当に良い人(*'ω'*)

正直アナベルが人気だからメインで使った映画をまた作りたいから無理やり考えた脚本感は出てる。金に目が眩んだ制作会社の姿が見えるけども、その辺のB級ホラー映画とは一線を画したホラー映画にはなってると思う。アナベル強すぎるし怖すぎるんよ…。

【評価】★★★★☆

 

 

《観るべき順番は?》

自分は特に何も考えず「死霊館」を観てしまったんだけど、公開日順に観れば間違いないと思う。公開日順と作品中の時間軸の順番は違うんだけど、時間軸順に観るよりは、ちゃんと公開日順に観た方が「あの時のこれはここから始まったのか」みたいな見方が出来るからより面白いと思う!製作者もそうやって作ってるしね!

死霊館死霊館 エンフィールド事件→アナベル 死霊博物館』

シリーズの大筋のこの3つを押さえておけばとりあえずOKかな。

あとはアナベル人形やエンフィールド事件で襲ってきた最強の悪魔のシスターの誕生秘話だったりだから、より深く知りたいなら観ると面白いね!

 

最新作も早く観たい(*'ω'*)

【映画】あんな見た目だけど可愛い!?ヴェノム(2018)【感想】

大人気のマーベル作品であり、興行収入は8億5,608万ドルと大ヒットした映画!Amazonレビューでも★4.2と高評価ではあるかな!原作は全く知らないし、公開してから時間が経ってるけども続編も公開間近だしレビューしていこー!!

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【あらすじ】

敏腕記者エディ・ブロックは人体実験で死者を出しているというライフ財団の真相を追う中、シンビオートと呼ばれる寄生型地球外生命体と接触してしまい、このシンビオート、ヴェノムに寄生され一心同体となってしまう。ヴェノムに寄生された体に戸惑いながらも、エディはヴェノムと共にライフ財団が連れてきたもう一体のシンビオート、圧倒的パワーを誇るライオットの野望を止める為に壮絶な戦いに挑む…!!

 

 

【キャスト】

エディ・ブロック(トム・ハーディ

世間にも名の知れた記者。性格はお調子者で行動力はあるけど、ライフ財団の弁護士を務める彼女のPCから極秘資料を盗み見てしまい仕事も彼女も失ってしまうという後先考えないタイプでダメな所もいっぱいあるけど、色んな人と気さくに話し、友達思いで正義感もあるのが憎めないエディのキャラクターなんだよね!ヴェノムにも気に入られるくらいだしね。ヴェノムと出会ってなかったらヴェノムに言われた通り〝負け犬〟で終わってたかもしれないけども。

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アン・ウェイング(ミシェル・ウィリアムズ

愛称はアニーでエディの元カノで職業は弁護士。エディとラブラブだったんだけど、エディが極秘資料を盗み見たことで情報漏洩でライフ財団をクビに。それで気持ちが一気に冷めて残念ながら別れることに。6ヶ月後には新しい医者のダンと交際してエディは撃沈。ダンが普通にめっちゃ良い人だからエディどんまい。守られるヒロインではなくて、状況がほぼわからない状態の中、来るなと言われたのにエディとヴェノムを追いかけてライオット戦で手助けをするという結構強気で行動力があり、かっこさがある。ヴェノムに良い女と言われるだけある!

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カールトン・ドレイク(リズ・アーメッド

今作の悪役。19歳にして遺伝子療法を発見する天才で、宇宙開発やら医療やらトップクラスの科学技術を持ち、かなりの財力・権力を誇るライフ財団のCEO。カリスマ性があり、リーダーの素質もあるけど、人の命なんか気にもせず部下であろうと容赦なく殺す冷酷性を持つ。人口増加と環境破壊が進む地球から離れ、他の星で生存、存続する為に人間とシンビオートの融合の研究に取り組む。結局ライオットに利用される形になってしまうんだけれども。この俳優の目の奥から感じる怖さみたいなのはすごい!

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【感想】

ヴェノムと言えば個人的にはスパイダーマン3のイメージ!隕石に乗ってやってきたシンビオートがピーター・パーカーに寄生して黒いスパイダーマンになったあれだね。この作品のヴェノムみたいに別の意思で共存する感じではなかったけど、あれも普通にかっこよかった!

そのスパイダーマン3にエディも登場していて、新聞社で働くためにスパイダーマンが悪事を行った記事をでっち上げてクビなってNYから逃げ出した後の話がこのヴェノムなんよね!

スパイダーマン3ではピーターに復讐心を燃やしていた所にシンビオートに寄生されてスパイダーマンと対決し、ピーターはエディの事を救おうとするも、その力に魅了されてシンビオートと共に死んじゃうんだけれども。

 

《良かったなと思った所》

とにかくヴェノムが良いキャラしてる!!この作品の一番の魅力はそこだと思う!人を頭を喰いちぎったり、見た目もおぞましいんだけど、地球人か!?っていうくらいエディにかなり的確な恋愛アドバイスをしたり、寄生虫呼ばわりされて怒ったり、ノリが良かったり、面白いジョークを言ったりで、あんな見た目だけど可愛く思えてくるんよね(*'ω'*)

あんな相棒が欲しくなったのはおれだけじゃないはず!!

 

戦い方もかっこいいんだよね!マーベルシリーズは全体的にそこがしっかりしてるんだけど、ヴェノムのまるでNARUTOの九尾のチャクラみたいな戦い方が凄い好き!ライオットはさらに刃状に変化させたりして、それもかっこよかった!カーチェイス武装集団と戦うシーンなんかもヴェノムの無双と独特の戦い方が凄くワクワクした!

ヴェノム自体が出てくるのが30分を超えた辺りでだけれども、たまにB級映画である「サメ映画なのに全然サメ出てこないやんけ!」みたいなことは思わないし、ストーリーの展開とか脚本も良かったと思う!

 

《微妙だなと思った所》

武装集団たちとの戦いは見応えあったけど、個人的にはやっぱりもう少しライオットとの戦いを見たかったかなぁと思った。尺の都合でしょうがないんだろうけど。その辺は続編に期待なのかもしれない。

ちょっと違和感あったのは、武装集団やエディが通うお店のチェンさんたちがヴェノム見てもそんなビビらないというかもう少しリアクションしてもいいとは思った。笑

スパイダーマン世界線ではあるからそういう化け物は見慣れてるのかもしれない。

あとは微妙とは違うけど、スパイダーマンとかアイアンマンはもっと王道でわかりやすく描かれているけど、ヴェノムはちょっと複雑で少し大人な感じで描かれているから好みは分かれそうな気はした。個人的には好きだけどね。

 

 

【評価】

十分面白かった!ヴェノムのキャラが良すぎて、観て損はない楽しめる映画だと思う!ただ他の自分で付けてる★5評価の作品と比べると、ちょっとストーリーが物足りなく感じてしまう。尺を伸ばしてエディとヴェノムの関係をより描けていたり、したらもっと観終わった時の満足感は得られる感じはしたかな!だから★5に近い★4かなぁ。

 

映画の最後にあった続編ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジへの布石も良かったし、期待は高まる!ぜひ映画館で観たい(*'ω'*)

 

★★★★☆

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【映画】窓を覗くともう一人の自分が…!Us(アス)【感想】

【あらすじ】

2019年、アデレードは夫のゲイブと娘のゾーラ、息子のジェイソンと夏の休暇で別荘を訪れていた。寝静まろうとしたその時、家の外には不気味に手を繋いで立っている4人の家族がいた。その姿は自分たちにそっくりだった。赤い服を着て、ハサミを持った自分たちと同じ姿をした彼らは語り出した。私たちは影だとーー。

突如現れた影だと名乗る彼らに恐怖するアデレード達。彼らは一体何者なのか、目的は一体…。そして自分にそっくりな人が目の前に現れたのはアデレード達家族だけではなく、アメリカ中で自分にそっくりな人間が目の前に現れていた…。

 

 

 

自分たちとそっくりな人たちが目の前に現れて、そこからアデレード達家族やアメリカ中で巻き起こる惨劇の物語!2019年の映画でジャンルはホラー。興行収入は2億5400万ドルで、同じ監督の作品2017年公開の映画ゲットアウトとほとんど同じくらいの興行収入でどっちもかなり売れたし人気だと思うけど、Amazonレビューは560件で★3.3で、正直個人的には『意外とみんなの評価は低いのかぁ』って感じかな。他のレビューサイトでも同じくらいだから一般的な評価はそこそこなのかもしれない(・ω・)

 

 

【感想】

《良かった所》

 とにかく不気味!ゲットアウトもそうなんだけど、ジョーダン・ピール監督の作品は本当に不気味さが凄い!幽霊でワッと驚かすとかじゃなくて、サイコパスなキャラや不気味な雰囲気作り、演出が上手いと思う。他のホラー映画にはない恐怖感!もちろん役者さんの演技も上手いからこそだけど、ホラー苦手な自分はつい耳を塞ぎたくなるようなシーンはそこそこあったかな…笑

 

映画の物語的にもちゃんとシナリオが考えられて作られているし、伏線もかなりあり、ラストでもゾッとさせられるようなオチもあって映画としてのクオリティも高いと思う!

 調べてみると監督の格差社会に対するメッセージが込められていて、言われてみるとなるほどなって思うくらい深い物語になっていると思う。

 

《微妙だった所》

ゲットアウトと比べると見劣りはするかなと。ゲットアウトが個人的にめちゃくちゃ好きだからだけど、脚本自体も不気味さのピークは別荘から逃げる時くらいまでで、それ以降はホラーな感じはないかな。そして物語の展開としても、そこからはそんなに記憶に残らないような単調な感じで進んでいってる気がする。それでも物語の謎が解けていき、伏線の回収が始まって面白いんだけどね。本当にあるんじゃないかと思ってしまうようなリアルさや人間の闇とか狂気、不気味さとかもやっぱゲットアウトに比べると下がるかなぁと思う。

あとは主人公や登場キャラクターだったりの魅力が少し足りない気がしてしまう。空気の読めないちょっとおバカで明るいゲイブは人気っぽいんだけど、それでもうーんて感じ。強いて挙げるならそんなところかな。

 

 

《ジェイソンもテザード説》

自分たちとそっくりな顔をして、赤い服を着て、ハサミを持った人たちはなんなのかというと、〝テザード〟と呼ばれる政府の実験によって作られたクローン人間で、魂がオリジナルの人間と繋がっているからテザードを操って人間をコントロールしようとしたが結局実験は失敗。テザードたちは地下に閉じ込められ、そこでオリジナルの人間の行動と同調しながら生き続けていたんだけど、アデレードのテザードであるレッドが偶然か運命か、地上のアデレードと出会ってしまい、アデレードに成り代わり地上で生活し、オリジナルの人間であるアデレードはレッドの代わりに地下で生活することになる。そのレッドの行為を恨んでいたアデレードは何年もかけて今回のクローン人間であるテザード達の復讐、成り代わりの惨劇の事件を計画し、実行した。

っていうのがこの映画の真相で、今まで頑張ってテザード達と家族を守る為に戦ってきたアデレードは実はテザードだったというのをレッド自体が思い出して、ラストにジェイソンに向かって微笑むんだけど、ジェイソンはその母親を見て意味深な真顔で見つめてマスクを被るの!

単純に息子のジェイソンは恐らくそれを分かってるっていう演出だと思ったけど、よくよく考えてみるとジェイソンもテザードなんじゃね?って思った!

 

【理由①】テザードであるアデレード同様集中力がなく、コミュニケーションが苦手。

アデレードはテザードだったから最初は会話が出来なかったし、大人になった今でも会話が苦手って言ってて。ジェイソンも友達(?)の双子に変な奴って言われてて、娘のゾーラがそれに対して「ジェイソンは集中力がないの」って言ってたりとかジェイソンがちょっと変わってるっていう伏線は意味深に色んな所に張られている。

 

【理由②】プルートーが後ずさりして火の中に入っていくのをアデレードはダメ!と忠告した。

 ゲイブに止められるくらい割と強気にテザード達を殺しまくっていたアデレードの行動にしては不自然に見えたかな。直前まで車を爆発させられそうになってたしね。

 

【理由③】去年もアデレード達は家族で別荘に来ている。

じゃあいつ入れ替わったの?っていう話なんだけど、去年も同じ別荘に来ていたっていう発言があったからあるならそこかな。可能性があるならアデレードに内緒でゲイブがサンタクルーズに連れて行ったとかそんなところだろうか。去年閉じ込められたのに今年も同じように閉じ込められたり、去年出来ていたライターの手品が出来なくなっていたり、伏線じゃなかったらこんな設定必要だろうか。

ただそうだとしたらアデレード同様会話が出来ない期間があっただろうし、一年であそこまで変わるだろうかも疑問。プルートーは基本四足歩行だし、話せなくなってるしね。

 

【理由④】プルートーには火傷の跡があり、ライターに怯えていた(びっくりしていた)。

手品の物がライターなのもプルートーの火傷と関係があるのかもしれない。入れ替わったんだとしたら、入れ替わった時にテザードに火傷を負わされたのか、もしくは火遊びをしていて火傷を負い、それがあのアトラクションの中だった…とかかな。入れ替わってプルートーとなった後も話せなくなっているのも火傷によって喉が焼けたとか、その時の治療で話せなくなってしまったとかかもしれない。

 

まぁどれも個人的な意見で正解はわからないし、テザードだと自覚したアデレードにジェイソンはなんとなくテザード気付いていて意味深な顔をしたってだけでもしっくりはくるからね(/・ω・)/笑

 

 

【評価】

まぁ考察は置いておいて、そうやって色々考えられる脚本は流石だと思う。この監督の作品特有の不気味さは十分あった!おすすめではあるけど、ゲットアウトほどの出来を期待すると少しがっかりするかもしれない。メッセージ性のあるこの映画、観て損するようなことはないと思う(*'ω'*)

 

 

★★★★☆

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【映画】烏/カラス【感想/あらすじ/ネタバレ】

《あらすじ》

人口600人ほどの小さな町の保安官ウェインの元に牧場を営むおじいさんの遺体が発見された知らせが入る。現場に駆けつけるとそこには酷く傷付いた無残な遺体があった。

またウェインは町のカフェで普段は群れで行動しないワタリガラスが集団でいるのを目にし、住民からもカラスの大群に襲われた話を聞く。冗談だと真に受けなかったウェインだったが、カラスによって転倒した車による交通事故現場に駆け付けたウェインはそこでカラスに顔をついばまれた遺体を発見する。事故の重傷者を町の診療所に運ぶが、町中にカラスが溢れていた。そこで一人の子供を守るためにウェインの部下である保安官も亡くなってしまう…。

このカラスたちは狂牛病で死んだ牛を食べたことによって凶暴化したワタリガラスだった。町の各地で知能が高く、人を餌と認識した凶暴なカラスたちによる被害が広がっていく…!!ウェインたちはカラスから逃げることができるのか…!!

 

 

2007年の映画でジャンルはパニックホラーになるのかな?映画のバイオハザードでゾンビ化したカラスが出てくるシーンがあると思うんだけど、あんな風に町の各地でどんどん人が襲われていく感じ。流石にあそこまで完成度は高くないけどね(*'ω'*)

実際にこんなにカラスがいるシーンに出会ったら嫌だなぁと思ったね…笑

 

 

《良かった所》

カラスの映画は初めてかもしれない。パニック映画っていうとワニ、サメ、ヘビ、虫、ゾンビとかの作品が多いけど、この作品はカラスだから割と新鮮な感じはあったかな!サメとかとは違うカラス特有の不気味さとか恐怖感も出てたと思う!電話線を切ったり、街灯を割ったり、石を投げつけて窓ガラスを割ったりとカラスの知能の高さを見せつけつつ、飛べるという利点を活かした演出や攻撃もなかなか良かったんじゃないかな!

ジュラシックパークティラノサウルスに襲われる感じの恐怖じゃなくて、たくさんいる小さい恐竜に囲まれてついばまれていく方の恐怖!派手じゃないけど、結構痛々しい感じだね(*'ω'*)

小さい集団に襲われる系の方が苦手な人も多いんじゃないかな?個人的にはそっちの方が嫌!!!!!

ただグロい表現はほとんどなくてそういうのが苦手な人も全然大丈夫だと思う。生々しい牛の死体だったり、体をついばまれてるシーンも出てくるけど、全体的にうわぁってなるほどでもないと思う。

 

物語の雰囲気が終始不気味なトーンで進んでいくから、映画全体としてちゃんと不気味な感じになってて良かったと思う!パニック映画でありがちなアメリカンジョークとかもなく、登場人物にアホキャラもいないのもこの作品では良かったかな!

 

 

《微妙だった所》

登場人物にそれぞれちゃんと細かい設定がありそうなんだけど、結局あまり説明がされなくて残念だと思った。最低限あればいいって感じだろうけどもう少しあったら物語に深みがあったかなと。まぁB級映画だからそこは不要なのはしょうがないけど、少し匂わすような感じで描かれているから少し路線を外したとしても、あっても良かったんじゃないかなぁ。

 

一番気になったのはカラスに襲われてそんな簡単に死ぬかな?ってことかな。もちろん目とかを攻撃されたら危ないと思うけど、あまり抵抗せずにかなりあっさり死んでいくのには違和感。うずくまるんじゃなくて頑張って逃げればいいのにって思うし、若い保安官なんて絶対助けてあげられたと思う。どの遺体もそんな傷だらけじゃないし、『カラス全然食ってないじゃん!』って思う。まぁそれは他のゾンビ映画とかでもそうなんだけどさ(/・ω・)/

狂牛病に感染した牛を食べたカラスだから、そのカラスから襲われた人間も病原菌に感染してあっさり死ぬのかなと思ったけど、主人公ら襲われた人たちには生き残ってる人もたくさんいるからどうなんだろう。物語中にそういう発言もあったし、もしそうなら少しついばまれたり、引っかかれただけでも死ぬのは理解できる。狂牛病について詳しくないから何とも言えないけど。

 

こういう数の暴力的な敵は即死じゃないからこその怖さ、酷さみたいなのがあると思うんだけど、実際に襲われている最中のシーンはだいぶカットされてて、「カラスが人間に飛びついたシーン→死体になってカラスについばまれてるシーン」っていう途中のシーンが抜けてるから少し臨場感というか迫力とか恐怖感はなくなったかな。良く言えばマイルドになってグロ表現は抑えられているから観やすいのかもしれないけど、その分かなりあっさりしてるかなと思う。物足りないと感じる人は絶対いると思う。不気味さとか集団で襲い掛かってくる恐怖感は出てたけどね!

あとはバスがカラスに襲われてウェインが乗ってきたパトカーに乗り換えてカフェを目指すシーンがあるんだけど、ちゃんとした道を進めば無事に着くはずなのに、わざわざ泥沼に突っ込んで車が動かなくなって歩かなきゃいけなくなる展開には『(・ω・)え?』ってなったよね。

ちょくちょくそういう無理やり感のある展開もあったかな。でもそこはご愛敬だし、そこまで気になるほどでもないかなぁと思うけども。

 

物語全体として不気味な感じはいいんだけど、盛り上がりもそんなになくラストも、『うーん…』って感じ。映画内容自体はそこそこなんだけど、ラストで『なるほど~!』ってなるような終わり良ければ総て良しな映画を最近何本か観てきたから、ラストも微妙だと観終わってからの余韻みたいなのは一切ないかなぁ。めちゃくちゃつまらないってほどではないんだけど、もう少し物語としての展開が欲しかったかな。

 

 

《まとめ》

個人的にあまり観たことがないカラスが主役のパニック映画だったし、個人的に鳥が苦手だからカラス特有の不気味さはあった!ただ物語の展開が乏しく、ラストもあっさりで少し残念。B級映画好きだと物足りないと思う。鳥が苦手っていう人が観たらゾッとするかもしれないけど、特別おすすめは出来ないかなぁ。雑な低クオリティなクソつまらない映画ってことはないけどね!!

 

一番の見どころはグレッチェン役の女の子がめちゃくちゃ可愛い(*'ω'*)笑

 

 

★★☆☆☆

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【映画】エイリアンが地球にやってきた!第9地区【感想/あらすじ/ネタバレ】

《あらすじ》

ヨハネスブルグ上空に突如現れた宇宙船。中には栄養不足で弱り切った多くのエイリアンがいた。人類は宇宙船の真下に〝第9地区〟と名付けられたエイリアンの保護区に隔離した。

エイリアンは甲殻類のような姿をしており、エビと人間たちに蔑まれた呼び方をされ、人間の頭や腕を簡単に吹き飛ばすほどの怪力を持つ。好物はキャットフードで、人間と会話もでき、武器を使用したり、賭け事をしたりと知能も低くなかった。エイリアンの武器は威力も人間のものより強力で、他の種には扱えない仕様になっているなど、技術も高度だった。

そんなエイリアンが住む第9地区はたちまちスラム街と化したが、20年の時が経ち、周りの住人達の希望もあって180万ものエイリアンは新たな居住区へ移設することになる。

その移設業務を担当したのがエイリアンの管理を政府から任されている組織MNUだった。そしてその責任者になったヴィカスはエイリアンに立ち退きの書類にサインさせて回った。その業務中にエイリアンの家で見つけた容器に不用意に触れてしまい、中に入っていた液体を被ってしまう。

それからヴィカスの体に変化が起こり始める。強烈な吐き気、下痢に襲われ、気が付くと左腕がエイリアンの腕に変わっていた。MNUに隔離されたヴィカスは痛覚テストやエイリアンの武器を扱えるかどうかなどの実験が繰り返され、エイリアンの武器を扱える貴重な実験材料として殺されそうになるが間一髪の所で逃亡することに成功する。

指名手配され追われる身となるヴィカス。そしてどんどんエイリアン化していく体。彼の運命は…。

 

 

2009年の映画で興行収入は21億ドル。Amazonレビューも2491件あって★4.1と高評価。日本でも結構CM打ってた記憶あるし、有名な作品だよね(*'ω'*)

 

 

 

《良かった所》

エイリアンが登場する物語なんだけど、有名なエイリアンとかプレデターみたいないわゆるな感じの化け物な異星人ではないから新鮮というか、物語も深くてそこが良いポイントかなと思う。

ドキュメンタリー風に展開されていくのも他のエイリアン系映画とは一線を画してるし、ヴィカスは裏切り者だ!みたいなネタバレが先にあってからのヴィカスがこれから何するのかを観ていく展開になるから、その感じは個人的に好きだったかな!

 

物語自体もエイリアンを保護するけど虐げたり、武器などのために理不尽に殺戮したり、なんならヴィカスを躊躇なく『利益の為にこの標本を解剖しよう!』ってなったりして人間の悪い部分とかが出ていて、自然とエイリアンを応援してしまう自分がいる。

それはヴィカスも同じで、ヴィカス自身もエイリアンを差別してたりクズな所が終始垣間見えるんだけど、自身がエイリアンになっていく中で出会ったクリストファーっていうエイリアン親子の為に命を張ったりするようになる心の変化もあるんよね(/・ω・)/

 

本当にこんな感じのエイリアンが来たらこうなりそうだなって思う。そういう人間の色んな悪さがよく描かれてたね!今回はエイリアンだけど、エイリアンでなくてもこういう人間の悪さは現実に起こってることだから考えさせられるというか、やるせない気持ちにはなる。。

 

どういうラストになるのか色んな選択肢があったと思うけど、かなり綺麗に締めたんじゃないかなと思う!エイリアン達はどうなるのか、クリストファー親子は3年後にどうするのか、ヴィカスはどうなるのかとかとか色々考えられるし、今後の展開が気になる終わり方にさせつつ、切なさや儚さ、そして温かさもあるラストになってるからぜひ最後まで観て欲しいね(*'ω'*)

 

 

《微妙だった所》

ドキュメンタリー風な作品だからか、そんなにワクワク感とかはなくて、観終わった後に『観て良かったー!』とはならなかったかな。ラストが悪いとこではなく。むしろラストは好きなんだけど、個人的に作品全体として見るとあまり好みではなかったのかもしれない。つまらないとかではないんだけどね。

 

あとは主人公のヴィカスに感情移入が出来ない所かな。基本的にこの映画に出てくる人間はヴィカスも含めてクズばっかだから、いまいち入り込めないみたいな所はあるかもしれない。もちろんそういう映画が好きな人もいるだろうけども。

ただ逆にそのおかげで人間に虐げられながらも20年間コツコツと脱出の機会を準備してきたクリストファー親子に対して応援したくなる気持ちが強くなるよね(*'ω'*)

 

 

《まとめ》

好みは多少分かれそうかなと思うけど、作品自体の完成度は高いと思う。人類の監視下に置かれているエイリアンと欲望や残虐性をむき出しにした人間がよく描かれているこの映画。続編も出るということなので是非!!

 

 

★★★☆☆

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【映画】ブレイン・ゲーム【感想/あらすじ/ネタバレ】

《あらすじ》

FBI特別捜査官のジョー・メリウェザーとその若きFBI捜査官キャサリン・カウルズは連続殺人事件の捜査に行き詰まり、元同僚のアナリスト兼医師であるジョン・クランシーに助けを求める。三件連続殺人事件で、手口は同様だが完璧で証拠は残されておらず犯人の手がかりは一向に掴めなかった。ジョンは断片的な未来や過去が見える予知能力の持ち主で、新たに起こった四件目の事件現場に赴くと被害者のある共通点に気付く。それは被害者は重い病気に掛かっていることだった。そして、各事件現場に残された犯人のメモはジョンに宛てられた物だった。それに気づいたジョンは、今回の連続殺人事件の犯人は同じ予知能力者で、さらに自分よりも高い能力を持っているという。

ジョンは犯人を追うのを止め、捜査協力から降りようとしたが、ジョーに連れられ新たな事件現場に同行することに。そこで犯人の手がかりを掴み、警察犬によって場所も特定し突入するが逃げられてしまい、そこで犯人にジョーが撃たれてしまう…。ジョンとキャサリンが犯人を追跡し、抵抗する犯人を撃ち抜くが一連の殺人事件の犯人ではなかった。そしてジョーは病院に運ばれるが、息を引き取った。

真犯人の狙いはステージ4のガンに掛かっていたジョーだった。未来を読み、巧みに人を操る真犯人のチャールズがジョンの前に姿を現すーー。チャールズの狙いは?そしてジョンたちはチャールズを捕まえることが出来るのか…!?

 

2015年の映画でジャンルはサスペンス。Amazonでは391件のレビューで★3.9とそこそこ良いくらいかな!有名な役者が揃ってて見応えはあると思う。でも世間的な評価は少し低いっぽい。でも個人的には面白かった(*'ω'*)♪

 

 

《良かった所》

単なる殺人事件ではなくて、互いに超能力を持った者同士の戦いで個人的にはめっちゃ好きだった!ドラマで言うと小栗旬主演のBORDERとかも好きなんよね!この映画は派手な超能力って感じではなくて、そのリアルな感じも好印象。

ありがちな設定ではあるけど、犯人のチャールズも狂気的な殺人者ではなくて、何が正しいのかとかを考えさせられるような内容にもなっていて、テーマは少し重めなんだけど心に残るような映画だなぁと思う。

名優たちが勢揃いで、ウォーキングデッドでもお馴染みのニーガン役のジェフリー・ディーン・モーガン羊たちの沈黙で有名なアンソニー・ホプキンスなどなど。やっぱり普通に良かったね!

それに小説として読みたいっていうくらいに脚本が良かったと思うし、ワクワクしながら終始楽しめたし、映画館で観たい!って思った!正直観る前はこの映画を全然知らなかったこともあってあまり期待していなかっただけに、本当に観て良かったと思った(*'ω'*)

 

 

《微妙だった所》

微妙な所はそんなないんだけど、チャールズが登場してからの展開が少なくてあっさり終わったのは少し残念。あっけなく終わった感がどうしてもある。映画という限られた時間の中だから仕方ないことではあると思うんだけれども。

 

 

《まとめ》

個人的に凄く良かったし好きな映画!サスペンス映画を観たなぁっていう満足感も十分あった!サスペンス好きなら是非観て欲しい(*^-^*)

 

★★★★★

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