麦わら映画日和。

まったり映画を観ていこー!!

【映画】ピエロはやっぱり怖い?クラウン【ネタバレ感想】

【あらすじ】

息子の誕生日のピエロの余興が突然キャンセルになり、不憫に思った父ケントは倉庫に空き家の眠っていた衣装を見つけ、自らピエロを演じるが、翌日衣装が脱げなくなり肌の一部となっていき、子供を喰らう悪魔・クロウンに変化していく…!!

 

it以来のピエロ映画!!

子供の頃からピエロが嫌い…。サーカスにいるピエロとか恐怖でしかないよね。子供がピエロ好きとか理解できないし、マクドナルドのドナルド(本名ロナルド)は子供たちにポテトを与えてハッピーにしてるけど、やっぱ怖いよ。ピエロをこの世に生み出した奴はなんてことをしてくれたんだか…。

 

まぁそんなことは置いておいて、、、

 

この映画は2014年の作品で、主演は主人公ケント役のアンディ・パワーズ、その奥さんのメグ役のローラ・アレン、元ピエロだった男役にプリズンブレイクで活躍したピーター・ストーメア

監督はスパイダマーマン・ホームカミングのメガホンを取ったジョン・ワッツ。まぁジョン・ワッツ監督のデビュー作がこのクラウンなんだけどね!!

 

興行収入は210万ドル!!

 

さぁどんなピエロホラー映画なのか観ていこー!!!

(乗り気じゃないけど…)

 

 

 【ストーリー(ネタバレ含む)】

 

不動産会社で働いているケントと妻のメグの息子ジャックの誕生日パーティが自宅で行われていた。そのパーティにジャックが楽しみにしていたピエロが来るはずだったが突然キャンセルの連絡が入る。メグからそれを知らされたケントはジャックの為に自らピエロになろうと考える。すると自分が不動産担当になっている空き家で衣装箱を見つける。その中に入っていたのはピエロの衣装だった。

そのおかげでジャックも大喜び。誕生日パーティも大成功に終わった翌日、ピエロの衣装を脱ごうとするが脱げず、赤い鼻、カツラ、顔に塗った白塗りも取れなくなっていた。そのままジャックを学校へ送り、仕事場に向かう。そこでカッターや電動ノコギリを使っても衣装を切ることが出来なかった。メグに手伝ってもらいピエロの鼻を取ることに成功するが、まるで皮膚を剥がしたような痛み、傷が出来ていた。

 

脱げない衣装や止まらない食欲、徐々に体に現れる不可解な現象を止めるために衣装の持ち主について調べ始めることにしたが、空き家の前の持ち主マーティン・カールソンはすでに亡くなっていた。そこで衣装を作っている会社に電話するとマーティンの弟ハーバートは「衣装には絶対に触れるな」と言うのだった。もう着てしまったことを伝えると、ハーバートは会いに来るように言い、待ち合わせることに。

そこで長い年月が経ち忘れられているがピエロは元々道化などではなく、山に住んで子供を洞窟に誘い込み、毎月一人ずつ5人の子供を食べていた。そしてその衣装を着るとそんな悪魔のピエロになってしまうことを聞かされる。

 

信じられないケントは自分を悪魔だと言い殺そうとするハーバートを警察に連れて行こうとするがメグやお義父さんは気が動転しているケントを異常に思い信じられずにいた。ケントは大人の腕を簡単に折るほどの力、大きくなる手足、徐々に体が変化していく。そして子供を見て喰いたい衝動に駆られる自分に怖くなり、一人逃亡する。しかし真夜中に森をさまようケントは空腹に耐えかねキャンプに来ていた子供の手を食べてしまうのだった。

心も体も恐ろしいピエロになっていく自分に苦しむケント。ハーバートに言われた通り自殺することを決意する。しかし拳銃で自らを打ち抜くが死ぬことができなかったのだ。諦めず次は電動ノコギリで自らの首を切断しようとするのだが失敗する。そしてその電動ノコギリが訪ねてきた子供の体を切ってしまうという事故が起きてしまう。ショックを受けるケントだが、その死んだ子供を食べてしまう。心も体もピエロに乗っ取られていき絶望しているケントの元にメグが現れる。メグはケントの言う事を信じ、ジャックの為、そしてメグのお腹にいる子供の為にも二人でなんとか衣装を脱ぐ方法を探すことを決意する。

自宅の地下にケントは自らを鎖で縛り、メグは解決の糸口を掴むため、ハーバートの元を訪ねる。どうすれば衣装を脱ぐことが出来るのか尋ねるが「彼を信用するな」というハーバートにメグは協力を仰ぐのを止め、一人で探すことにする。メグが向かったのはケントが衣装を見つけた空き家。メグはそこでビデオカメラを見つける。映像を見るとそこにはピエロに子供を食べさせる映像が記録されていた…。

その頃ジャックは学校で友達のコルトンにいじめられ、学校を抜け出して一人家に帰っていた。ジャックに気付いたケントはジャックを地下に来るように呼ぶ。学校でいじめられたことを話すとケントはジャックに鎖を切るカッターを持ってくるように言う。ジャックが一人で家に帰ったことを知ったメグが急いで帰宅してジャックが無事なことに安堵するがケントが鎖を切りどこかに行ったことに気付く。

ケントはコルトンの家に向かっていた。ケントは家でゲームをしているコルトンを容赦なく食い殺すのだった。

メグがコルトンの家に向かおうとすると、愛犬のシャドーの様子がおかしいことに気付く。シャドーはケントから外したピエロの鼻を食べ、ピエロの様に凶暴化していた。シャドーがメグに向かって襲い掛かってきたその時、ハーバートが現れ斧でシャドーの首を切るとシャドーは泡になり溶けていった。ハーバードは衣装を脱がせることができるのは自分だけだと言い、衣装について話し始めた。

衣装はアイスランドから届けられた、ある貴族が所有していた物だという。兄のマーティンが働く小児がん病棟で子供を楽しませるためにハーバートはその衣装を着て、ケント同様脱げなくなり、変身していった。マーティンは弟を戻すために子供を5人生贄として捧げることでハーバートを元の姿に戻すことに成功したという。そして首を切り落とせば悪魔を封じることが出来るという。もちろんその場合、ケントの命もなくなってしまう。ハーバートはケントの首を切り落とし、悪魔を封じることを提案するが、メグはケントを殺さずに元に戻すために、ジャックを父親に預け、ハーバートと共にケントを探すことに。

コルトンの家に二人が着くとケントはおらず、無残に食い荒らされたコルトンの遺体だけが残っていた。急いでケントの後を追うため、子供の集まるゲームセンターに二人は向かったが、そこでもケントは子供を喰い殺し、ゲームセンターはパニックに。メグとハーバートは怯えるように隠れているケントを発見する。喰い殺した記憶もなく、ケントの人格がまだ残っているようだった。そんなケントをハーバートは斧で殺そうとするとピエロの人格が完全に現れ、メグに、子供を一人よこせば亭主は返してやる、ジャックを差し出せと言い警察が駆けつけてきたのでその場から姿を消した。

メグはジャックを差し出すことなんて出来ず、他人の子供を差し出すことを考えていた。そんなメグの所に迷子になって家に送ってほしいというメグが務めている歯科医院に通っていたという女の子が現れる。メグはピエロに彼女を差し出そうとするが、やはり他人の子供だとしても生贄にすることなど出来なかった。

メグが帰宅すると父親とジャックもすでに自宅に戻っていた。そこで目の前で父親がピエロに殺されてしまう。息をひそめ隠れるジャックに襲おうとするピエロにメグが鎖をかけ動きを封じ、殺そうとしたその瞬間ケントの人格が現れる。助けてというピエロに対し、ケントを殺さずに封じ込めようと首を切るのをやめるが、ジャックはそいつはパパじゃないと言ったのだ。騙そうとしていたピエロは再び二人に襲い掛かろうとするがメグが首を抜き、ケントの体もろともピエロは泡となって消えピエロの衣装だけがそこに残っていた…。

 

 

 

 

【感想・レビュー・考察】

思ったより怖くはないというか、目を瞑りたくなるようなドキドキハラハラしてビビらせてくる系ホラー映画じゃなかった!もちろん突然出てきたり、追いかけられる場面もあってドキドキしないわけじゃないんだけど、そういうシーンはかなり少ない。

徐々に変化していく身体と戦うケントとケントを信じてピエロから解放させようと奮闘するメグっていう構図が主なストーリーだから襲われるんじゃないかって恐怖はほぼないからホラー映画苦手な人も見やすいかも!

最初のびっくりポイントは突然現れるお父さん。一番のびっくりポイントだったかもしれない。

逆に言えばホラー好きの人には物足りなさはあるかもね。ホラー好きじゃないんでわからんけども(*'ω'*)

 

観る前はマスクを被ってそれが脱げなくなるみたいな感じかと思ってたけど、化粧も落とせず衣装まで脱げなくなるんだね!衣装は別に脱げてもいいんじゃないかと思ったけど。それにピエロの衣装自体があんまピエロ感ないっていう。笑

 

itでもそうだったけど、やっぱピエロは子供が好きなんよね。美味しそうな奥さんがいるのに頑なに子供のジャックを食べたがるピエロはやっぱ変態子供好きなんだね('ω')

 

一番印象的なシーンはピエロに「旦那を解放して欲しかったら子供を一人連れてこい」って言われて他人の子供を生贄にしようとするけど、良心との間に揺れるメグのあのシーンは一番見入ってしまったかもしれない。というかさ、首はねられなければほぼ無敵くらい強いなら警察にビビってないでどんどん喰えばいいのに!itのピエロより凶暴そうな顔つきなのに!!最後はやたらジャックに固執してたしな。

 

ホラー映画って病院とか屋敷とかある程度人が少なくて隔離されてた方が恐怖感増すからそういう意味でも上手いこと必要最低限の人物に留めようとしたのかもしれないね。でもそこもハラハラさせられるホラー映画とは違ったホラー映画に感じる所以だよねきっと。

 

メグ(ローラ・アレン)も可愛かった!年齢はそんな若いわけではなさそうだけど、途中から綺麗だなってめっちゃ思った!普通にもう映画観たら女優さんの可愛さにやられてしまう←

海外女優あるあるだと思うんだけど、映画で観て可愛い!!って思って、その女優をググったらあんま可愛く見えないという…よくあるんだけど。笑

 

ケントは普通にいい人で、新たな子供も生まれるのに、自分の中にいる悪魔と戦うケントの姿とその結末は悲しいよね。大好きな奥さんと息子が居る中、子供を食べるくらいなら自殺することを選んだし、ケントは本当に何も悪くないよなぁ。幸せになってほしかったと思うばかり。

 

映画好きの人にクラウンのことを聞いてずっと観たかったこの映画!観る前はびびってたけど、そうでもなかった!つまらなくはないし、しっかりした映画だと思う。

 

けどあんな凶暴な顔したピエロがホラー的にもモンスター的にもあまり怖くないのが盛り上がりや、ドキドキがなかった原因かな。ホラー映画としてはそこは致命的かもしれない。完全に乗り移った後のピエロとジャック、メグをドキドキハラハラなシーンでもっと絡ませてたら良かったかも。元ピエロだった男も中途半端な感じで終わったし、家族の絆でホラーながらも熱くなる映画の線は切ったのにもかかわらず、あんま怖くないというどこか盛り上がりに欠けた感は否めない。物語の大筋は新鮮だったし良かったから惜しいなぁ。街中で周りに普通に人がいる中でのホラーって怖さをどう出すのか難しいけど、この作品はそこが上手くいかなかったかなぁといった印象。病院とか警察に駆け込んで色んな人頼れば良くね?ってなるから、殺人鬼として捕まってほしくないし、ケント殺さずにピエロだけを消滅させたいっていう思いだけで無理やり隔離ホラー空間を作ったから無理やり感はあったね。悪くないんだけど、惜しいホラー映画でしたな。

 

まぁitよりはいいと思うけどね!!!!

 

【評価】

★★★☆☆

f:id:mugiwara-k:20210110224710j:plain