麦わら映画日和。

まったり映画を観ていこー!!

【映画】ホラー映画の金字塔!シャイニング【ネタバレ・感想】

【あらすじ】

冬の間閉鎖されるホテルに、作家志望のジャック一家が管理人としてやってきた。そのホテルでは過去に管理人が家族を殺戮するという事件が起こっていたのだが…。

 

 

1980年公開の映画で、原作は有名なホラー映画は全部この人なんじゃね?っていうくらいよく聞くスティーブン・キング。監督はスタンリー・キューブリック

40年前の映画だけど名前は聞いたことある人は多いと思う。自分はレディプレイヤー1っていう映画でこのシャイニングの映画の中に入り込むっていうストーリーが登場してて気になってた(*'ω'*)

興行収入は9,489万ドル。昔の超有名な映画でエクソシストはあんま面白くなかったから、ちょっと昔のホラー映画に良い印象がないんだけど観ていこー!!

 

 

【ストーリー(ネタバレ含む)】

 

小説家志望のジャック・トランスは冬の間閉鎖するオーバールック・ホテルの管理人になるために支配人のスチュアート・アルマンの元を訪ねていた。5か月間ホテル内に孤独で滞在することになるが、そのホテルで働くことを望むジャックに、アルマンはそのホテルで以前管理人をしていたチャールズ・グレーディーは孤独で頭がおかしくなり、妻と二人の娘を斧で殺し、自らも銃で自殺を図ったという悲惨な事件があったことを話す。しかしそれを聞いてもジャックはそのホテルの管理人として働くことを快諾し、妻のウェンディと息子のダニーと共に閉鎖する5か月間そのホテルで暮らすことになった。ホテルで働くことが決まったその日ダニーは恐ろしい夢を見るのだがーー。

 

ホテル閉鎖の日、ジャックら家族はホテルに到着し、ホテル内の案内を受ける。その間に住む部屋などを見て、理想的だと満足するが1909年にインディアンの墓地だった所にホテルを建てたことを知る。そして料理長のディック・ハロランがキッチンや食糧庫を案内し、その後ダニーと二人きりになると、自分はシャイニングという口に出さなくても意思疎通ができる超能力の持ち主であることを話し、そしてダニーも同じくシャイニングの力を持っていることに気付いていた。さらにダニーはトニーという自分の中にいる不思議な存在がおり、トニーと会話をしたり、未来を教えてくれるという。ハロランはこのホテルに何かがいることを感じているダニーにこのホテルにはシャイニングを持つものには見える何かがいるのだと話し、237号室には近づくなと警告するのだった。

 

ホテルの客、従業員が立ち去り、3人だけになったジャックたちは大きなホテルで敷地にある大きな迷路で遊んだり気ままに過ごしていた。1か月が経ったころ、ジャックは小説を書くために一人部屋に夜遅くまでこもっているが、なかなか筆が進まず苛立ち、ウェンディーにもきつく当たるようになっていた。

そしてダニーがおもちゃのカートでホテル内を走っていると、二人の双子女の子が目の前に立っていた。そして女の子が斧で殺された光景もの脳裏に浮かび怖くて目を閉じ、再び目を開けると二人の女の子はいなくなっていた。

 

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日が経つに連れ、昔、家庭内暴力を振るっていたころのジャックに戻っていき、怯えるダニー。そしてある日237号室の扉が開いてることに気付いたダニーは中に入ってしまう。

その頃ジャックが急に大声を出したのでウェンディーが駆けつけると、ウェンディーとダニーを斧で切り刻んだ夢を見たという。動揺しているジャックを落ち着かせていた所にダニーが現れた。声をかけても何も言わないダニーの首には誰かに締め付けられたようなアザがあり、それを見たウェンディーはジャックの仕業だと思い、ジャックを怒鳴りつけて部屋を出て行ってしまう。

ジャックはイラつき、ホテルのバーに向かうとそこにバーテンダーが立っていた。ジャックはまるで来たことがあるように親しげにバーテンダーのロイドと話し、酒を飲んでいた。そこへウェンディーが駆けつけ、ダニーは237号室に入り、女の人に首を絞められたと話してくれたことを伝えると、ジャックは237号室へ向かった。ウェンディーが駆けつけた時、バーにはジャック以外の誰もいなかったのだが…。そんな中自宅に帰っていた料理長のハロランは怯えるダニーの危機を感じとるのだった。

 

ジャックが237号室のお風呂場に入ると、湯舟には裸の若い女性がいた。ジャックは思わずその女性を抱きしめてキスをしてしまうが、ふと鏡を見るとそこに映っていたのは皮膚がただれた老婆と抱き合う自分の姿だった。ジャックは急いで部屋から逃げ出し、鍵を閉めて237号室を後にした。しかし、自室に戻り、ウェンディーに誰かいたかと聞かれると何もなかったと答えるのだった。ウェンディーはそれでも何かがいると思い、すぐさまホテルを出ることを提案するがジャックに反対されてしまう。ジャックは激しい苛立ちの姿を見せ、部屋を出て酒を求めてバーのあるホールに向かうと、そこには多くの人がお酒を飲み、食事をしていた。当然のようにそこへ入り酒を飲むジャックだったが、そこで以前の管理人で家族を殺して自殺したグレーディーと出会う。グレーディーはダニーがシャイニングでハロランに助けを求め呼び出したことを伝える。そして息子と妻を殺すように言うのだった。以前ホテルに火をつけて呪われたホテルを焼き払おうとした二人の娘を殺し、その邪魔をしようとした妻を殺した自分のように…。

 

ウェンディーがジャックを探し、小説を書いていたジャックの部屋に行くとそこにはおらず、ふとジャックが書いていた小説をみるとそこには〝All work and no play makes jack a dull boy(仕事ばかりで遊ばないジャックは今に気が狂う)〟とびっしりと書かれた紙が何枚も何枚も見つかった。恐怖を感じたウェンディーの後ろにジャックが現れる。ジャックはダニーのことや仕事を投げ出して出て行こうとするウェンディーに怒り、狂気の表情を見せる。そして二人を殺すと宣言し、ウェンディーに襲い掛かろうとするが、ウェンディーにバットで殴られ、階段から転落して気を失い、ウェンディーはキッチンにある食料庫にジャックを閉じこめることに成功する。ウェンディーはダニーを連れてホテルを出て行こうとするが、すでにジャックは外部との唯一の連絡手段である無線を破壊し、雪上車を破壊していたのだった。

 

食糧庫に閉じ込められたジャックの元にグレーディーが現れ、二人をさっさと殺すことを約束させ、鍵のかかっていた食糧庫の扉を開け、ジャックを解放した。ジャックは斧を持ちウェンディーとダニーがいる部屋へと行き、斧で扉をぶち破り二人に迫ってきた。ウェンディーはダニーをトイレの窓から外に出させるが、自身は窓につっかかり外へ出られず、ついにその扉もジャックにぶち破られるかと思ったその時、ダニーから助けを求められやってきたハロランが到着する。

ジャックはウェンディーを置いてエントランスに行き、息をひそめ、ホテルに入ってきたハロランを斧で殺してしまう。そのことをシャイニングで感じ取ったダニーは悲鳴を上げてしまい、ジャックに居場所がバレて追いかけられてしまう。必死に逃げるダニーは外にある巨大迷路に逃げ込み、そのあとをジャックも追いかけて行く。雪が積もったその場所では足跡のせいで逃げた方向が分かってしまうことに気付き、機転をきかせてジャックを撒くことに成功し、ウェンディーと共にハロランが乗ってきた雪上車に乗り、このホテルを後にする。迷路を一人さまようジャックはそのままそこで凍死してしまうのだった。

 

1921年にそのホテルで行われた舞踏会の写真にジャックの姿が映っていたーー。

 

 

【感想・レビュー・考察】

 

40年前だし、あんまり期待してなかったんだけど全然面白かった!観る前は女の子二人の幽霊が驚かしてくる系ホラーかと思ってたんだけど、幽霊とか女の子たちは全然出なくて、精神的におかしくなって殺戮し始めるパターンで、演技も含めて狂気的な感じがなかなか良かった。目を閉じたくなったり、急に出てきてびっくりさせてくることもない。心臓に良いホラー映画(*'ω'*)

 

外観や内装で撮影に使われたホテルは実際にホテルとして存在してるらしい。これ見た後はなんか怖いよね、良いホテルだとは思うけど笑

 

インディアンの墓地に建てられたホテルそのものがインディアンの亡霊によって呪われててそこにいるとおかしくなるっぽいね。

シャイニングっていう映画タイトルにもなってる超能力。ダニーとハロランが持ってて口に出さずに会話ができたり、未来予知ができたりするわけだけど、あんまりそれがキーになった感じはなくてその設定いるのか?って感じはあったけど。まぁそのおかげでハロランが雪上車で助けに来てくれたし、作品序盤の不気味さは増したけどね。

 

どんどん狂気になっていくホラーであり、主人公ジャック・トランスを演じるジャック・ニコルソンの演じる狂気がすごい良かったと思う。この人は狂気が似合いすぎる笑

それにその奥さんのウェンディ・トランスを演じるシェリー・デュヴァルの迫真の恐怖の演技も良かったよね~!!演技も良かったし、ストーリーの展開が前半の幽霊の仕業か?みたいな不気味なホラーな感じからジャックに追いかけられる狂気ホラーになるのも最後まで単調にならず楽しめるね。

 

お風呂にいた女性はグレーディーに殺された奥さんだと思うけど、下の毛まで見せる映画は久しぶりに見た気がする← 

 

ジャックは凍死したけど、結局この幽霊の正体とかは詳しくはわからず、退治もできてなくて割と謎な所も多い。また悲劇が繰り返されるのかな。

 

というか途中にちらっと出てきたケツ出した狼?の着ぐるみのシーンはいる?笑

なんか所々古い演出というかチープな演出があったかな。ドアに書かれたMÛRDERの文字に寄るカメラ演出とSEは古いし、ギャグ感がある。びっくりポイントで度々流れるSEが微妙過ぎて怖さとかないからもったいない。映画自体古いから、演出に古いっていうのはおかしいのだけれども。REDRUM=MURDERはなかなか好きだし、おお!!って思ったけどね(*'ω'*)

 

あともう少し前半のジャックがおかしくなっていくところの描写を丁寧に描いてると深みが増してより映画の中に入り込めて、後半のジャックの狂気の怖さが増すかなと思った。尺的にその辺は仕方ないのかもしれないけど。

 

結末もあっさりというか血の噴き出るエレベーターは何の活躍もせず、超能力のシャイニングの出番もあまりなく普通に頭使って逃げ伸びるし、迷路でも特に驚かすような演出もなくあっけなく逃げて、ジャックはそのまま凍死してホテルの幽霊の一員になるエンド。

なんかストーリーの盛り上がりに反してあっさり終わりすぎて消化不良というかあっけない感情になって映画を観終わることになるからそこは微妙だと思ったところかな。もっと怖いエンド、狂気なエンドが観たかったと思うのはおれだけだろうか。

 

 

 

 

古い作品だけど、今でも評価が高くて有名な映画だけあってストーリーも面白かったし、ここまで狂気を感じる映画が久しぶりで新鮮で楽しかった!怖さとかはないね。音でビビらせてきたり、観終わった後にお風呂入るの怖いっていうことにも絶対ならないと思う。この前見たクラウンよりも怖さはないかなー。それが悪いってわけじゃなくて、そういう怖さじゃなくて狂気の殺人鬼に追われる恐怖、狂気になっていく怖さを楽しむ映画かな!

本当にジャック・ニコルソンシェリー・デュヴァルの演技が良かったと思う。なんかわからんけど、好きだった笑

結末と度々ある微妙な演出とSEが残念かなー。血の出るエレベーターとかお風呂場の笑う裸の老婆とか結局別に何もしないし怖くなくて拍子抜け感もあった。その分狂気はすごい良かったけどね!ホラー好きならやっぱこの映画の評価高いんかな?ぜひホラー映画好きの意見も聞いてみたい。

これを観るとレディプレイヤー1を観たくなるし、レディプレイヤー1が好きな人にはぜひ見て欲しい!!ホラゲー好きなら見て損はないと思う!

続編のドクター・スリープもぜひ見てみたいと思った(*'ω'*)

 

 

【評価】

 ★★★☆☆

 

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