麦わら映画日和。

まったり映画を観ていこー!!

【映画】音の恐怖と家族愛!A QUIET PLACE(クワイエット・プレイス)【ネタバレ/感想】

【あらすじ】

 

この恐怖とスリルに満ちたホラー映画で描かれるのは、音を聞きつけると即座に襲ってくる謎の生物から隠れながら、静寂の中なんとか生き延びている、ある一組の家族…。

 

 

Youtubeの広告で観てからずっと気になってたこの映画。予告の広告はいつもスキップするけどこれはスキップせずに観ちゃったよね。まぁ予告映像はどんな映画でも面白そうに見えるように映画の中身以上に上手く作られてるから油断はできないけど。笑

ただこの映画の人気は折り紙つきで、2018年公開の映画で興行収入は3憶4千万ドルという大ヒット作。続編ももうすぐ公開ということなので、ずっと気になってたこの映画観て行こー!!!!

 

 

【ストーリー(ネタバレ含む)】

ある日地球に隕石が落ちてきた。そこから出てきた地球外生命体の怪物は盲目だが異常な聴覚、硬い外皮、鋭い爪を持っており、音がするものに対して驚異的な速さで近づき、次々と殺していった。被害は世界各地に広がり、人類はを含めた地球上の生物の多くは絶滅の危機に瀕していた…。

 

隕石が落ちてから89日目。 

父親のリー、母親のイヴリン、難聴の長女リーガンと長男のマーカス、次男の4歳ボーの5人家族の彼らは音を立てられないこの世界で手話で意思疎通を図りながら、静かになんとか生活していた。今日は生活物資調達のために怪物により静かになった街の雑貨屋に訪れていた。そこでマーカスの薬や物資を調達して店を後にしようとした時、長男のボーが大好きなロケットのおもちゃを持ってきた。しかし、音が出るおもちゃだからと父親のリーは持ち帰ることをさせなかったが、落ち込むボーの様子を見て長女のリーガンはロケットのおもちゃを手渡した。

f:id:mugiwara-k:20210203031856p:plain

 

帰路につくアボット家族だったが、道中ボーのロケットのおもちゃが大きな音を出してしまう。辺りに響く大きなおもちゃの音。リーは急いで止めようとするが、家族の目の前でボーは怪物に食べられてしまうのだった…。

f:id:mugiwara-k:20210203031931p:plain

472日目。

ボーの死から一年以上が経過した世界中のあらゆる都市が壊滅した現在もなんとか家族は生き残っていた。リーはいろんな国や地域と電波を使って交信することを試みているが一年経っても応答することはなかった。母親のイヴリンのお腹には赤ちゃんがおり、出産予定日が迫っていた。

今日も変わらず音を立てない生活を送っていた473日目。リーはリーガンの為に補聴器を自作していたが未だに完成することはなく、試行錯誤を重ねているが失敗作ばかりだった。

ボーの死に責任を感じているリーガンは父親との距離を感じ、また、今日リーは川で魚を捕る方法をマーカスに教えることいなっており、リーガンは自分も行きたいとお願いするが母親の側に居ろと言われ、ボーを死なせてしまった為に家族に愛されていない、そう感じてしまっていた。リーは一人で家を出て、ボーの亡くなった場所に建てたお墓に行ってしまう。

 

リーとリーガンの間に溝が出来る中、一緒に川へ行ったマーカスはリーとリーガンのすれ違いに気付いていて心配しており、リーに「自分を責め、傷付いているリーガンにちゃんと好きだと伝えてあげてほしい」とお願いする。

 

家族が出掛け家に一人になった母親のリヴリンだったが、予定日の二週間前であるが破水が始まってしまう。急いで出産の準備をしようとするが、釘を踏んでしまい、誤って音を立ててしまい、そこへ駆けつけた怪物はイヴリンを探して家の中に入ってきてしまう。緊張が張り詰める中、出産の痛みに耐えながらも必死に声を押し殺すイヴリン。

一方、川から帰ってきたリーとマーカスはイブリンが怪物から隠れながらも点灯させた危険を知らせるライトにより、イヴリンに危険が迫っていることに気付く。リーはマーカスに怪物をおびき寄せるために用意しておいた花火を打ち上げに行ってほしいと頼み、リーは銃を持ってイヴリンの元に向かった。

もう赤ちゃんが産まれそうなイヴリンのすぐそばまで怪物が迫るが、マーカスの打ち上げ花火が間に合い、怪物は花火の音に釣られて家を出て行き、イヴリンは危機を脱することに成功する。リーがイヴリンの元へ駆けつけた時には、元気な男の子が産まれていた。泣く赤ちゃんを怪物から匿う為に準備していた地下室に行き、酸素ボンベを付け、箱に入れることで怪物をやり過ごすことが出来たのだった。

イヴリンは自分がボーを抱っこしていればと今でも大事な子供を守れなかったことを後悔していた。リーガンとマーカスがまだ外にいることを知ると、リーにもう絶対に子供を失いたくないとリーに子供のことを託し、リーは二人の元へ向かった。

f:id:mugiwara-k:20210203032120p:plain

ボーのお墓から戻ってきたリーガンはマーカスを見つけ、二人でトウモロコシのサイロに上り、リーの助けを待っていたが、マーカスが誤って中に落ちてしまう。リーガンの助けによってなんとか無事だったが、落ちた時の音を聞きつけて怪物が二人の元に来てしまう。殺される…そう思った瞬間、リーガンの付けていた補聴器から普通の人には聞こえない高い音がリーガンの耳に鳴り響いた。そして怪物が突然暴れ出し、二人を置いてどこかに去って行ってしまった。

とりあえず無事だった二人の元にリーが駆けつけ三人とも安堵する。その様子を監視モニターによって観ていたイヴリンも安堵するが、その三人に怪物が近づいてきてしまう。二人を近くのトラックに隠れさせ、怪物の様子を伺うが現れた怪物によって引き裂かれてしまう。その様子を見たマーカスは、咄嗟に叫んでしまい、怪物はリーガンとマーカスの隠れていたトラックの方に来て二人襲い始めた。トラックの窓ガラスが破られ、車体も変形し、絶体絶命だと思われたその時、お腹を引き裂かれたリーが立ち上がった。そしてリーは手話で、「お前を愛している。ずっと変わらずに愛している。」とリーガンに伝え、大声で叫び怪物の注意を引き殺されてしまうが、その隙にリーガンとマーカスは逃げ伸びることができ無事家に帰ることができた。

 

悲しみに暮れる三人だったが、怪物はまだアボット一家を追ってきていた。赤ちゃんを連れた三人は地下室に行き身を隠すことに。そこはリーがリーガンに立ち入りを禁止していた部屋でリーガンが入るのは初めてだった。そこでリーガンは、リーが自分の為にどれだけの時間を費やし試行錯誤であろうか分からないほどの自作した補聴器の数々や研究の本が置いてあり、リーガンは自分は父親に十分に愛されていたことを知るのだった。

しかしそこへ怪物が侵入してきてしまう。怯えながらも声を殺す三人。その部屋にはリーが外部との交信を行っていたり、外の様子を監視するモニターが置いてあるのだが、怪物がそれを嫌がるように破壊していた様子を見ていたリーガンは、怪物の弱点は高音の周波数だと気付く。そして自分の持っていた補聴器のスイッチをオンにすると明らかに様子がおかしくなり、怪物が弱っていき、イヴリンの銃で頭を撃ち抜くと無敵と思われた怪物を殺すことに成功する。その銃声を聞いて他の怪物が集まってくるが、怪物の殺し方が分かった二人は、銃を構え怪物を待ち受けるのだった。

 

 

【感想/レビュー/考察】

 

いやあああああああ

最近B級映画ばっか観てたせいなのかもしれないけど、めっちゃ良かった!!

なんかアイアムレジェンドに似た世界観だけど、向こうはウィル・スミスの無敵の安心感があるからそんな怖いとは思わないけど、こっちは音を出しちゃいけないっていう設定と子供たちもいる家族だから耳ふさぎたくなる場面あったし、ドキドキした場面がいっぱいあった(*'ω'*)

 

日本のホラーは貞子とか呪怨とか着信アリみたいな夜中トイレに行けなくなるような不気味な感じだけど、おれはこういうホラーの方が好き。

久しぶりに好きな映画に出会ったなって思ったけど、結構面白くないって言ってる人も多くて悲しい気持ちになったよね('ω')笑

 

多かった意見は、「家族がアホ」

 

まぁ言いたいことはわからんでもない。おもちゃの電池を抜いて渡せばよかったんじゃねとか、部屋をもっと片付けろとか音の聞こえない所に住め、防音対策しろとかよく見かけたけど。

その映画の世界の中で最善の方法を取ってもらわないと脚本に違和感や納得できないものが出てくるからね、気持ちはわかる。自分もそういうちょっとした登場人物の違和感ある行動、意味不明な行動が大嫌いだからさ。

 

おれはどちらかというと世界設定の方に違和感があったけどね。最後に化け物の弱点を発見して銃で殺すことに成功するんだけど、いくら弱ってたからといって銃で死ぬくらいのやつなら世界が壊滅状態になるかなと。

 

ウォーキングデッドやアイアムレジェンド、バイオハザードみたいな感染型なら正直拡大を止める手段なんてないから世界が崩壊するのはわかるけど、銃で死ぬやつなら殺す手段は多いと思う。世界各地に大量に存在してるっぽいから被害は甚大だろうけど、音に反応するって新聞に載るくらい周知の事実なら対応できそうなものだけど。音に敏感っていう習性も利用できるしね。だから核ミサイルじゃないと殺せないくらいの強さがあってもよかったんじゃないかなぁ。あとは化け物の音に対しての敏感さがあいまいというか、この音には近寄ってくるのにこの音には無反応なのかみたいなのはあった。生物の生活音を聞きつけて上手に来るんだろうけど、不明瞭な感じはあったなと。

 

その辺の化け物の設定と世界の設定が甘いのはあると思う。ただおれはごく最近ゾンビーバーやCUBEといったこの映画とは比べ物にならないくらい設定ガバガバな作品を観てきたからこの程度は許容範囲かな。CGも雑CGではないしね!

 

それよりも陣痛で必死に声を殺すお母さんに迫りくる怪物のドキドキ感とか良かったし、お父さんが娘に愛を伝えて死ぬところはジーンときた。まぁ相手は目が見えないんだから物投げて気をそらすとかすればよかったんじゃねとかは思ったけども、個人的には良かったからノープロブレム。

 

難聴の娘が自分が渡したおもちゃで弟が死んで、自分を責め、親から愛されていないと思い苦悩する中、すごく愛していてくれたことを知り、さらにその娘への愛によって化け物を倒すことができるというこの映画の根幹ともいえるストーリーは良かった。一本の映画という限られた時間の中で最低限ではあるもののよく描けてたんじゃないかな。

 

やっぱね、家族愛しか勝たん。

家族愛というか、自分の為じゃなくて、大切な人の為に、人が人を想う気持ちほど素敵なものはないなって思う。ベイマックスとか泣いたもん。これもウルウルしたよ…。

 

娘とお母さんが化け物の弱点に気付い銃で殺した時に「流れ変わったな」ってなったけど、あれはいらんかったような気もする(*'ω'*)笑

 

 

声が出せないっていうサイレントホラーの設定が常にある世界は油断できなくてずっとドキドキハラハラさせられる。ジャンルはホラーだけど、エイリアンとかアイアムレジェンド系の映画でそれらが好きな人は絶対楽しめると思う!世間的には評価が低いらしいけど、おれは対モンスターのサイレントホラーでありながら家族愛も描かれているこの作品は十分楽しめるおすすめな良い映画だと思う!!好き!!!

 

続編の「クワイエットプレイス/破られた沈黙」が日本だと2021年5月に公開予定だから観たことない人にはぜひ見て欲しい!

弱点もわかったし、続編はガチボコに化け物とやり合うのだろうか(*‘ω‘ *)笑

 

【評価】

★★★★★

 

f:id:mugiwara-k:20210202225212j:plain

 

f:id:mugiwara-k:20210202225231j:plain