【映画】心が歪んでいく…！タクシードライバー【感想/レビュー/考察】

こんにちは、けいです(*'ω'*)

今回観ていくのは1976年の映画『タクシードライバー』で、興行収入は2,826万ドル。Amazonレビューは3,196件あって★4.1と高評価。かなり昔の映画だけどもあらすじで気になったので観ていこー(/・ω・)/

【あらすじ】

タクシードライバーとして働く帰還兵のトラビス。戦争で心に深い傷を負った彼は次第に孤独な人間へと変貌していく。汚れきった都会、ひとりの女への叶わぬ想い、そんな日々のフラストレーションが14歳の売春婦との出会いをきっかけにトラビスを過激な行動へと駆り立てる。

【キャスト】

トラビス・ビックル（ロバート・デ・ニーロ）

26歳で不眠症を患っているタクシードライバーとして働きだした主人公。基本的に人を見下して、好きになった女性でも自分のことを否定したら「おれを見下すなんてダメな人間だ」と思うタイプ。自尊心が強く、そのために人との付き合いが苦手。でも一目惚れした女性に大胆に声を掛けてデートに誘うコミュ力も見せる。

ベッツィー（シビル・シェパード）

選挙事務所で働く女性。トラビスに一目惚れされる。映画デートに誘われるがポルノ映画だった為、それ以降トラビスとは距離を置くようになる。確かに美人だし、性格も良さそう。

アイリス（ジョディ・フォスター）

家出をしてニューヨークに来て悪い男たちに騙されて売春婦として働く12歳の女の子。トラビスと朝食を食べたカフェでは凄くダサいサングラスを平気な顔をして掛けていた女の子らしい一面も。身体目当てではないトラビスにはすぐに心を開いた。

【感想】

古い映画だし、そんな面白くないかなと思って見始めたけど意外と楽しめた！映画を観てからキャストを見たらロバート・デ・ニーロだったんだって知った(・ω・)笑

ロバート・デ・ニーロ演じるトラビスの狂人っぷりとか自尊心の塊の感じとかめちゃくちゃ上手いなと思った。孤独は嫌なんだけど、上手く人と付き合っていけない、おれはクズとは違うんだって思っているけど、人に認められないことで逆に周りを否定していきどんどん狂人になっていく姿はホラーだった。現代でも犯罪を犯す典型的な性格をしていて誰が見ても「ヤベェ奴」だと思う。その感じが映画『JOKER』に似てるなぁって思った！！ただトラビスはキザな台詞をさらって言えるし、初対面の女性に対してがんがんデートに誘いに行けるコミュ力があるのは凄かった笑、でもポルノ映画はあかんかったね(・ω・)笑

途中1２歳の女の子アイリスの事を助けようとした所で、正気に戻ったのかなと思ったけどダメだったね。ラストでアイリスを助ける為に殺しまくってトラビスは捕まって終わったと思ったら、アイリスの親からの感謝の手紙、新聞に『Taxi Driver Battles Gangsters』=『タクシードライバーがギャングと戦う』っていう記事が出ていて、少女を救った英雄とされて以前と変わらない生活に戻ってたのにはびっくりしたけども。ベッツィーに振られた時はお前を殺す！って復讐の鬼になっていたけど、事件後に出会ったときはタクシー代奢ってさわやかな顔で去って行ったから改心したのだろうか。

JOKERほどは内容が深くないというか、JOKERは世の中が生み出してしまった悪って感じだけど、タクシードライバーは結局トラビスの独りよがりで、ただただ頭がおかしい人なんよね。アイリスを助けようとする良い所もあるんだけどね。ストーリーが雑とかは感じないけど、世界観とか観た後の「観て良かった！！」っていう満足感は得られなかったかな。映画として悪い出来だとは思わないけどね。

【評価】

古い映画だけど意外と面白かった！でも人におすすめするほどではないかな。狂気の演技の素晴らしさは『シャイニング』や『JOKER』に匹敵すると思う！色んなジャンルの映画好きなら観て損はないね！

★★★☆☆