【映画】一家惨殺恐怖の夜！サプライズ【感想/あらすじ/ネタバレ】

《あらすじ》

両親の結婚35周年を祝うために集まった10人の家族。そこに突如として現れるキツネ、ヒツジ、トラ…アニマルマスク集団。逃げ場のない密室で次々と襲われていく10人。しかし、ある事実が判明したことをきっかけにアニマルマスク集団も、そして家族すらも予期しなかった結末へと突き進んでいく。全員の予想を裏切り、次々と訪れるサプライズとは…！？

2013年の映画でジャンルはホラー。幽霊とかおばけが出たり不気味な感じじゃなくて殺人鬼が惨殺する系のホラーで、なかなか怖かった。惨殺って言葉がぴったり過ぎるくらい首切ったり、目に突き刺したり、ハンマーで頭かち割ったりでグロ満載。

Amazonレビューは1238件あって★3.4とまぁまぁといった所。レビュー数は多いから人気作品なんだとは思うけど、個人的にはもう少し評価高くてもいいかなと思うのだけれど！！

《良かった所》

殺人鬼系のホラーは久しぶりに観た気がするけど、個人的には幽霊より苦手かもしれない。耳を塞ぎたくなったり、目を瞑りたくなる場面たくさんあってホラー感はめちゃくちゃあると思う！郊外の家で周りにはお隣さんが一軒あるくらいだから、ほぼ逃げ場がなく、空間的にも追い詰められた状態で煽ってくる恐怖が上手かったなぁと思う。

セックスシーンから始まったから『大丈夫か？』と少し心配になったけど、ホラーとしては完成されていると思う。そしてただのホラーじゃなくて、アニマルマスク集団の正体とか殺す理由とかが判明してからはホラー感が一気になくなって、ヒロインがこの殺人鬼たちをどうやって殺していくか！？みたいなちょっとワクワクな感じになる。大人版ホームアローンみたいな感覚(*'ω'*)サバイバルスキルを叩きこまれて育ったらしいんだけど、本当に強すぎて安心感がすごい(笑)

そこがまた他のホラー映画とは違った感じがして個人的には良かった！

金曜ロードショーとかでは放送できないレベルのグロ満載で観てるこっちが痛くなるようななかなかのグロ。ピアノ線で首切ったり、ミキサーで頭刻んだり、思い出すだけでうえってなるけど、かなり思い切りが良くてこの映画の魅力の一つなんじゃないかな。

ハッピーエンドとかバッドエンドとか匂わしエンドとかじゃなくてオチもちゃんとついてて、監督にセンスがあるなと思った！途中まではかなり怖かったんだけど、ヒロインが敵を惨殺ターンになる後半はからオチの最後までホラー要素消してるから、観終わった後が少し不思議な感覚になる(・ω・)笑

《微妙だった所》

かなりビビらされたし完成度の高いホラー映画観たなぁと思うんだけど、なにか挙げるとするならば、ジーっていう黒幕側の女の人が『お母さんの死体の横でファックしたいわ』なんて言うサイコパス過ぎて、若干仲違いみたいになってたから一波乱起こすのかなと思ったら特に何もせず。さらに黒幕二人そろってトリックとかなく単純にキラーと化したヒロインに返り討ちにあって、ちょっとあっけなく終わったのが少し寂しかったかな。その後の電話の展開はめちゃくちゃ良かったけどね(*'ω'*)

タイトルが『サプライズ』だけど、特にサプライズは感じなかったかな。ヒロインがキラー側に回るというサプライズはあったかもしれんけど。

遺産目当ての犯人側視点で考えた場合に、ちょっとずさん過ぎる計画だなと思った。みんなの中に紛れてバレないように殺さなきゃいけないならともかく、外部の者と認識されているんだから殺すならとっとと殺せばいい。ピアノ線を頑張って張ってたりしてるけどもっとやるべきことがあると思う。ホラー的には良かったんだけどさ！！

あとこの映画の広告画像で（一番下に貼ってある）、『始まりは二階の寝室。一匹目はヒツジ。二匹目はキツネ。三匹目はトラ。家に誰かが入ってきたらしい』ってあってやたらアニマルマスクを推してるけど、そんな重要じゃないんよね。たしかにマスクのおかげでホラー感が増して途中までの不気味さとか恐怖感は出てたけど、マスクの動物の種類までそんな推すほど！？って感じ。映画観る前は動物に意味あるんかなとか考えたけど、そういうの一切ないからね。もっとこの映画の良さである怖い部分を伝えきれてないこのキャッチコピーは下手かなと思う。

《まとめ》

ホラー好きなら是非観て欲しいくらいかなり完成された作品だと思う。ITなんかよりよっぽど怖かった！ただかなりグロいからそれが苦手な人は観れないかもしれない。幽霊系の不気味さとかワッとビビらせてくる系のホラーではないんだけど、リアルな感じの殺人鬼が狙ってくる恐怖が欲しい人にはおすすめです！金田一少年の事件簿とか名探偵コナンの、園子の別荘で園子のお姉ちゃんの同級生たちとの事件とか好きな人は絶対このスリルたまらんと思う！

★★★★☆