麦わら映画日和。

まったり映画を観ていこー!!

映画『透明人間』を観た感想!!観てるこっちも心が休まらない…!!

こんにちは、けいです(*'ω'*)

今回レビューしていくのは2020年公開の映画『透明人間』です!!

原題はそのまま英語にした『THE INVISIBLE MAN』で、Amazonレビューは1,203件あって★3.6と比較的良い評価が多めって感じかな!この映画のことを全く知らなかったけど1,200件もレビューがあるのはかなり人気で有名な映画なのかな?

個人的には透明人間の映画っていうと「インビジブル」を思い浮かべる(・ω・)

あっちは透明人間になった博士が私欲に目覚めて女の子を襲ったり、邪魔な人を殺したり、同僚のおっぱいを触ったりみたいなえっちな要素もありつつ、ジェイソン的なvsキラー要素もあるB級感が溢れる映画だったけど、こっちの透明人間はもっとスリラー作品に寄せた上質な感じ!

どっちも全く違う路線で面白かった(*'ω'*)

f:id:mugiwara-k:20220401160557p:plain

 

【どんなんだったっけ?って人の為のあらすじ】

富豪で天才科学者エイドリアンの束縛された関係から逃げることの出来ないセシリアは、ある夜に彼の豪邸から脱出を図る。無事に逃げ出し、友人の家に匿ってもらっていたセシリアの元に、エイドリアンは自殺をしたので莫大な財産を相続する手続きのための手紙が届く。しかし、セシリアは彼の死を疑っていた。偶然とは思えない不可解な出来事が重なり、それはやがて彼女の命の危険を伴う脅威となって迫る。セシリアは「見えない何か」に襲われていることを証明しようとするが、徐々に正気を失っていく。

 

【主な登場人物】

セシリア・カシュ(エリザベス・モス)

デザイナーをやってる主人公。犯罪を犯すくらいなんでもないくらい危険な彼氏ってわかってるのに人を巻き込んでるし、そんな遠くに逃げてなかったり変装もしてなくて計画がテキトーなのは気になるし、相続手続きの書類が匿ってもらっている家に届いた時点でもっと怪しむべきなのに死んだと聞いてお金は貰いに行くんかい!って思ったけど、ジェームズの為だったから良かった(・ω・)笑

正気を失っていく演技は個人的には凄く良かったと思う。

f:id:mugiwara-k:20220401152027p:plain

 

エイドリアン・グリフィン(オリバー・ジャクソン・コーエン)

彼女を精神的に追い込んで自分の物にする為に色んな国が欲しがるであろう光学迷彩スーツを作った天才変態科学者。基本的に透明人間だし、顔をちゃんと拝めるのはラストだけだからこんな人だったんだ!って感じになるけど、性格は陰湿でぶっ飛んでる。なんでセシリアの子供にあんな固執していたのだろうか…。

f:id:mugiwara-k:20220401152058p:plain

 

ジェームズ・ラニラ(オルディス・ホッジ)

高校生の娘を持つ主人公のセシリアの親友の警察官。流石に透明人間の存在を主張は信じなかったけど、性格は明るくて、エイドリアンから匿ってあげる優しさもあり、この映画で一番の人格者。死ななくてよかった!!

f:id:mugiwara-k:20220401152221p:plain

 

【感想】

映画のジャンルで言うとスリラー作品になると思うけど、終始ドキドキさせられっぱなしだった。心が持たない(・ω・)笑

ホラー映画みたいに後ろ振り向いたら、いきなりバンッ!!って出てくるような心臓に悪い演出は特になくて、光学迷彩スーツを着込んだ彼氏がセシリア以外に存在がバレるまでは、ただただずっとドキドキさせられる緊張感がすごい!安っぽい映画、雑な映画とは感じなくて雰囲気づくりがすごく良かった!

ストーリーも、透明人間がいるって言っても当然周りには信じてもらえなくて、嫌がらせメールとか荷物隠されたりとか、自分が殴ったことにされたりとかで自分がおかしい人って思われて、誰も頼れなくて精神的に追い詰められていく感じも観てて心苦しくなるくらいよく描けていたなぁと思う!本当に主人公のセシリアが可哀想に思える(´・ω・`)

透明人間の存在を証明しようとするには結局捕まえるしかないし、陰湿にコソコソやられたらたまったもんじゃないよね。もどかしすぎる!!!自分を助けてくれる妹や友人との信頼関係をぶち壊す行為には本当に性格の悪さが滲み出てるな。笑

隠した光学迷彩スーツが結局登場しなかったからみんな予想出来たと思うけど、あのオチでまぁ良かったんじゃないかな!光学迷彩スーツを見つけたセシリアが自分も着て、透明人間対決するのかなとも思ったけど、流石になかった(*'ω'*)笑

 

すごいしっかりしたスリラー映画を久しぶりに観たなぁって感じたけど、疑問点もちょくちょくあるのもたしか。

まぁ完璧に消えて見える光学迷彩を独自で開発したのはいいとしても、スーツを着たエイドリアンが人を簡単に持ち上げたり、投げ飛ばしたりしてスパイダーマンみたいな強さになってるのは「なんで?」って思っちゃう。彼女の妹を殺してからセシリアに包丁を渡す行動が早業すぎて違和感も凄かった…笑

 

透明人間になって彼女をジワジワ精神的に追い込んで、自分の意思で自分の元に戻ってきてもらおうとする作戦はわかるんだけど、やってることが遠回り過ぎるし、エイドリアン視点があったら「なにしてんの?」っていう感じになりそうな、透明になって部屋の隅っこでじっと見ていたり、コソコソ屋根裏にスマホや盗んだ仕事道具を隠したり、妹に長文メールを頑張って書いてたり、スーツだけを着たほぼ裸状態でセシリアに対する嫌がらせを頑張ってる姿を想像するとちょっと間抜けな感じがするし、そのせいでこういうドキドキのシーンを撮りたいっていう演出上の都合で動かされてる感がどうしても伝わってくるのは残念。目的達成までのルートが最短ではないし、今まで暴力や精神的に追い込んで支配しといてこの計画もよくわからんし、天才の癖に結局計画はザル。インビジブルの自分の欲望に素直な博士の方がそういう違和感は感じなくて良いね(・ω・)

そしてなんでセシリアにあんな固執していたのかも疑問。DV男のそれと同じだから、なんかあんのかなー、セシリアじゃなきゃいけない理由が。

 

【評価】

映画を観る前にあらすじを見た時は、全て彼女の妄想とか二重人格だったりとか、実は透明人間なんていなくて、そう思わせるように誰かが仕組んで追い詰めてる的なサスペンス映画かなって思ったけど、素直に透明人間だった。笑

エイドリアンの動機、行動がテキトー過ぎるのが残念だけど、見えない存在に追われるドキドキ感とか誰にも信じてもらえずに精神的に追い詰められていく感じは凄く良かったと思う!

あとで知ったけど、『ゲットアウト』や『アス』のスタジオが製作らしくて、それを聞いたら納得だった!まぁそれらの映画と比べるとストーリーの質は少し落ちるかもしれないけど、流石の出来だと思う(*'ω'*)

★★★★☆

f:id:mugiwara-k:20220401160519j:plain