麦わら映画日和。

まったり映画を観ていこー!!

【映画ホラー×運命の愛!HOSTILE/ホスティル【感想/あらすじ/ネタバレ】

《あらすじ》

爆発的な伝染病が地球を覆い、荒廃し、わずか3千人ほどの人類が生き残った。そしてさらに伝染病にかかった者の中には人を食べる恐ろしいクリーチャーとなって人を襲い掛かってくる。

伝染病から生き残った一人の女性ジュリエットは、39人の仲間と共に拠点を作り暮らしていた。ジュリエットは車で荒廃した店などを周り、食料や使えそうな物の調達に出ていた。食料の缶を入手し、クリーチャーは強い光に弱い為、日が沈む前に拠点に帰ろうと車を走らせるのだが、大事な写真に気を取られて転倒してしまう。

目が覚めるともう夜になっていて辺りが暗く、脚に大けがをしていた。激痛に耐えながら拠点の人と連絡を取ろうとしたところにクリーチャーがジュリエットを狙って近づいてくる…。

絶望の中、ジュリエットは自分に銃口を向けるがジャックのことを思い出すーー。

ジュリエットは彼の画廊で偶然出会った。話をしていくうちに素敵な彼に惹かれたが、彼と自分は合わないと思い彼と離れるジュリエット。ジュリエットは薬物常習者だった。心も身体もボロボロなジュリエットだったが、そんなジュリエットを包み込み、支え、愛してくれるジャックに次第に心を開いていくジュリエット。そんな時に彼に言われた言葉、「諦めるな…!」ジュリエットは銃口を自分に向けるのを止め、生き残る為にクリーチャーと戦う覚悟を決める…!!

 

タイトルのHOSTILEの意味は、敵対的とか敵対心のあるみたいな意味!

2018年の映画でジャンルはホラー。ただ個人的にこれはホラーじゃなくてラブストーリーかなと思う。ラブロマンスか(・ω・)笑

Amazonレビューは52件あって、★2.4とめちゃくちゃ低いね。この評価になるほどのクソ映画ではないと思うんだけど、実際に観たら低評価の人の理由は大体想像できる。おそらく「期待していたものと違った」だと思う。じゃあ詳しい感想を語っていこー(*'ω'*)

 

 

《微妙だった所》

ちょっと今回は微妙だった所から。低評価の理由としては、ホラーじゃねぇじゃん!ってことだと思う。Amazonプライムビデオでのあらすじはこう↓

『爆発的な伝染病が地球を覆い、わずか2~3千人の人類だけが生き残った。過酷な状況の中、食料とシェルターを必死に探し続ける生存者たち。だが生き残りを懸けてさまよううちに彼らは気付く。夜になると未知のクリーチャーが現れ狩りを始めることに。人間は息をひそめ隠れるしかなかった…。』

なんだけど、これだけ見ると「おっ、ゾンビ映画かな?」って思うじゃん?

このあらすじを読んでラブロマンスだと誰が予想できるだろうか。そう、この映画は運命の愛を描いたラブロマンスがメインの映画なんです!広告画像では『サバイバルアクションムービー』って銘を打ってるからね。

バイオハザードとかウォーキングデッドとかワールドウォーZとかアイアムレジェンドみたいな映画を誰しもが想像すると思う。ただ実際はクリーチャーと対決どうこうとか生き残りをどうこうとかほぼ関係ない。観てて普通に「あれ?」ってなる。しかも映画が始まって40分くらい経ってからやっとクリーチャー登場。クリーチャーとのドキドキするような戦闘シーンは多少あるものの、あらすじでゾンビ系映画を期待してた人には全然物足りないと思う。

この映画は伝染病が地球を覆った後の現在のジュリエットの話に、ジュリエットがジャックに出会ってからの回想が挟まってきて、さらにメインはその回想だからよりホラー映画感が薄まって「期待していたものとは違った」ってなると思う。

逆にそのラブストーリー的には綺麗にまとまってると思うんだけど、ゾンビ系映画としての中身がほぼなくなってしまっているのも問題かな。観る前にあらすじ読んでたから荒廃した世界なのもすんなり理解できたけど、読んでなかったら「どういう世界!?」ってなりそう。基本的に映画内で世界の背景説明がなくて、クリーチャーに関しても一切説明がない。生き残った人類が3千人ほどってめっちゃ少ないし、伝染病の詳しい情報とか、クリーチャーが元々人間なのはわかるんだけど詳しい設定とかは結局最後までわからない。人類3千人に対してクリーチャーの数がそこまで多くなさそうだから全ての人がクリーチャーになるわけではなさそうだし、ホラー要素はほぼ謎のまま。その辺も少しモヤモヤ。

クリーチャー自体は毛が無くて皮膚むき出しの人間のような姿。バイオだとリッカーみたいな。まぁあそこまで強くないんだけどね。人間の頭蓋骨をひと踏みで粉砕したり、軽く人間をぶん投げたりできるから凶暴で身体能力は高そうなんだけど、銃を持ったジュリエットはクリーチャーに怯むことなく殺す場面もあって本当に恐ろしいのかイマイチわからない。

 

《良かった所》

逆にラブロマンスとしてはオチがちゃんとあって、それに向かって綺麗にまとめられてたなと思う。ヒロインのジュリエットは薬物中毒で性格も尖がってるし落ちぶれてたんだけど、突然現れて献身的に支えてくれたジャック。よくある設定だけど、大人で包容力があるジャックがかっこよかったね!最近こういうラブストーリー観てなかったから、より新鮮で良く感じた!

この映画は運命の愛を伝えたかったんだなぁってのがよくわかったし、綺麗に締めたのは個人的には好き。ハッピーエンドってわけでもないけど、その儚い感じがまた良かったね!

笑顔にするおまじないのやつでNARUTOのイタチとサスケを思い出したよね!笑

 

 

《まとめ》

運命の愛を描きたくてゾンビと組み合わせたらこうなった!って感じのオチでそこは個人的に好きなんだけど、如何せんあらすじで裏切られた気持ちが大きいからそこが勿体ない。回想は良く出来てたんだけど、現実パートの設定が少し雑なのが目立つのも惜しい所。

あらすじとか広告をホラー要素で推すのを止めて、『荒廃した世界で繋がる運命の愛』みたいなラブロマンスを推した方が良かったんじゃないかなぁ。あらすじに『愛の物語』って付け足しておけばもう少し評価良かったと思う。(/・ω・)/笑

愛のある映画は好きだし、そのセンスは嫌いじゃないけど、おまけして★3くらいかな。

 

★★★☆☆

 

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