【映画】ゾンビ版ジュラシックパーク！！ゾンビ・サファリパーク【感想/レビュー/考察】
こんにちは、けいです(*'ω'*)
今回の映画は2016年公開の『ゾンビ・サファリパーク』。原題は『The Rezort』。確かに設定はゾンビ版のサファリパークなんだけど、この邦題はセンスないなぁと思う…笑
あらすじを見ると面白そうではあるけど、タイトルから漂う低クオリティのB級映画感…。意を決して観ていきます(/・ω・)/
【あらすじ】
10年前に感染するとゾンビになるウィルスが蔓延し、3年で20億人が犠牲となったがなんとかゾンビを駆逐することに成功する。それから7年をかけて日常を取り戻した人類。世界からゾンビは駆逐されたが、ある企業が小さな島に地上に残った最後のゾンビ狩りのツアーを楽しめる「リゾート」という施設を建設。一部の人からは人気を博していた。しかし何者かの仕業でセキュリティシステムが制御不能となり島中にゾンビが解き放たれてしまう…！！
【キャスト】
主人公の女性で、ゾンビ大戦から生き延びたが父親がゾンビになってしまい、心に傷を負ってふさぎ込みがちになり、寝れない夜を過ごしていた。前を向いて生きていくために彼氏とゾンビ狩りツアーに参加する。脚が綺麗。ショーパンを履かせた監督はセンスがあると思う。太ももをずっと見てしまう。
ルイス（マーティン・マッキャン）
メラニーの彼氏。共に協力して逃げていた人が感染した時に即射殺したり、メラニーを置いて逃げるなどダークサイドの一面が随時垣間見える。ゾンビ大戦で戦ったこともあり銃の腕もなかなか。
アーチャー（ダグレ・スコット）
メラニーたちと一緒のツアーグループになった男性。アーチャーって言うから弓を使うのかと思ったらそれは名前だけで、愛銃はスナイパーライフル。リーダーシップがあり、銃の腕もかなりのもの。ミステリアスな感じで存在してたから、何者なんだ！？裏があったりすんのか！？ってずっと観てたけど結局普通のかっこいいおじ様だった。この映画で一番まともな人かもしれない。よくあの状況から生き残ったな…。
セレディ（エレン・リース）
ツアーグループの一員で、リゾートにシステムにコンピューターウィルスを仕込んだ張本人。本人はウィルスのことは全く知らなかったようだし、良い人ではあると思う。企業の闇を暴きに来た人。
ジャック（ジャッサ・アールワリャ）
オンラインゲームの大会で優勝したことでこのツアーに来ることが出来た16歳のゲーマー。陽キャっぽいけど陰キャ感がすごい。
アルフィー（ローレンス・ウォーカー）
ジャックの相棒。童貞だと思う。
【感想】
《良かった所》
かなりのクソ映画臭がしてたんだけど良い意味で裏切られた！詰めれる所はあると思うけどストーリーに雑な感じはなくて、ゾンビのクオリティも文句ないと思う。世界がゾンビに溢れる世界の映画だとストーリー設定も複雑になるし、かなりお金がかかると思うけど、ゾンビとの戦いが終わってゾンビを小さな島に閉じ込めてることが自然なストーリー設定は上手く出来てるなと思った。
L4D2とかバイオハザードとかCODのアウトブレイクとかゾンビゲームが好きな人は多いと思うから、もしリアルでそういう体験できる施設があったら…っていう着想は面白いなと思った！ただ、そのストーリーの根幹はまんまジュラシックパークと同じだけども！笑
経営する企業に裏があったりとかちゃんとストーリー展開を作ってると思うけど、セキュリティシステムがダメになってゾンビが解放されちゃうとかはジュラシックパークを感じざるを得ないくらい同じ。流石にジュラシックパークの壮大な世界観とかキャラクターの個性、ワクワク感とかドキドキ感には到底及ばないけど、普通に十分楽しめるくらいの内容になってると思う！
感染したてのゾンビは元気で走れるっていう設定があって、そのおかげで主人公たちは必死に走らなきゃいけないしドキドキ感はあったと思う！ただ、ほとんどのゾンビが全力で走ってんじゃねーかと思ったけども！ゾンビの不気味さも十分表現出来てたけど、元気すぎるゾンビは少しやりすぎかな…笑
足音や声を出さずに近づいてきて突然襲い掛かってくるのは、ゾンビ映画で定番の視聴者をびっくりさせる演出だから仕方ないけど、ズルいよね(・ω・)笑
《微妙だった所》
映画自体はかなりしっかりしているんだけども、B級映画感が残るのは登場キャラクターに魅力がないことかなと思う。有名な俳優が起用されてないことも要因の一つだとは思うけど、主人公や悪役含めて印象に残るようなキャラクターがいないのは致命的な気がする。正直主人公が死んでも「あっ、死んだか」くらいの感情にしかならないと思う。せっかく『難民を救っていたと思ったらゾンビ化させていた』っていうどんでん返しがちゃんとあるんだから、もっとその設定を活かして悪役との対決をクライマックスに持ってきてもよかったと思う。ゾンビや大筋のストーリー設定は良く出来てたけど、キャラクターのストーリー性がなくてみんな影が薄い感じ。それが後半にかけての停滞感、盛り上がりに欠ける感を生み出してしまったかな。主人公のメアリーがトラウマを抱えているっていう設定も結局活かされてなかったと思うし、ストーリーに王道の感動的な要素があったら凄く良くなったと思う。
細かいことを言えば、大きな被害を出し、世界壊滅の危機をもたらすゾンビを人間の娯楽として一企業に管理させるのを世界中の国が許してるのは恐竜とは違ってそもそも絶対おかしいとは思うけどね(・ω・)笑
【評価】
映像も良かったしゾンビのクオリティも高かった！ストーリーはジュラシックパークの丸パクりとはいえ雑な感じはなく、上手くゾンビ版として完成させたと思う。登場キャラクターにもう少しストーリー性を与えたらゾンビ映画の代表作の仲間入りできたんじゃないかな。B級映画の枠を超えられない感はあるとはいえ、ゾンビ映画の中では完成度は高い方だと思う！心に残るとか印象に残るような映画ではないけど、普通に楽しめたし観て良かったと思う！
★４にちょっと届かないギリ★３…。★3.8くらいかなぁ
★★★☆☆
