【映画】熊こわっ！！ブラック・フット【感想/レビュー/考察】

こんにちは、けいです(*'ω'*)

今回観ていくのは2015年公開の実話を基に作られた映画『ブラック・フット』で原題は『BACK COUNTRY』。恐らくそんな有名な映画じゃないだろうし、DVDのパッケージとかAmazonプライムビデオのサムネを見てもB級感というか微妙な感じが漂ってる…

Amazonレビューも212件あって★3.2とちょっと低めかな？期待はあまりせず観ていこー(/・ω・)/

【あらすじ】

熟練のアウトドア派のアレックスとアウトドアには全く慣れていないジェン。気の乗らないジェンをどうにか説得してアレックスはお気に入りのブラックフットと呼ばれる小道に連れて行こうと二人はカナダの大自然へキャンプに出掛けたが、そこは雄大で撃つ美しい景色と危険が隣り合わせの場所だった。アレックスにとってそこは慣れた土地だったので地図も持たず森に入ったが途中で道を間違えて迷子になってしまう。厳しい環境の中、二人の前に熊が現れる…！！

【キャスト】

ジェン（ミッシー・ペリグリム）

弁護士をしている才色兼備であり性格もかなり良い。自信満々に進んでいったくせに傲慢な性格から道を間違えたと言えなかったアレックスに対しては流石に取り乱してぶち切れてたけど、それでも前向きだしノリも良くてなかなか見ないかなり有能な良い人だと思う。ぜひ幸せになってほしい。

アレックス（ジェフ・ループ）

ジェンの彼氏。傲慢で自信家で見栄っ張りで素直に謝れなくて自尊心が強くて自分のミスもなかなか受け入れられなくて、まぁとにかくやっかいで危ない性格。有能過ぎるジェンがなんで付き合っているのか疑問にもなるけど逆にほっとけないのかもしれない。別れ話したらジェンが殺されそうまであるけども。ただ悪い人ではないんだよねー！ジェンのことは本当に愛していたし！実話の映画らしいけど、こんな嫌な奴風に彼氏が描かれていて納得したのだろうか…。

ブラッド（エリック・バルフォー）

アレックスとジェンがキャンプ中に出会ったツアーガイドをやっているちょっと怪しい男。アレックスが自分に嫌悪感を出しているのもしっかりわかりつつも、煽る様な言動を繰り返してバチバチさせる場面にはヒヤヒヤする。でも結局ただのちょっとガラの悪い普通のツアーガイドさん。

【感想】

ここに書いたあらすじではカットしたけど、Amazonプライムビデオのあらすじにはすごいブラットのことが書かれていて、それを軽く読んでから映画を観たからブラッドが悪役として重要人物だと思って観てたら熊映画だった(・ω・)笑

作中でも途中で出会ったブラッドがかなり意味深に描かれていて、ブラッドが森の中で二人をじわじわ追い詰めて精神的に追い込んでいって殺しに来るみたいな展開とか、ブラッドが空気読まずに一緒に行動してアレックスが豹変していくみたいな展開のサイコホラーっぽい感じに進んでいくのかなと思ったら普通にブラッドが帰って行って、全然出てこないなぁと思ったらただ迷子になって熊との戦いになっていくっていう「あっ、そっち系の映画なんだ」ってびっくりした。

まぁ勝手に想像した自分が悪いんですけども。

ただブラッドがあんな感じですっっごい存在感出してたのに結局普通にツアーガイドやってる良い人だったってのはどうなんだろう。実話に基づいてるから仕方ないとはいえ殺人鬼だったりするのかなって思ってたら普通の人だったのには逆にびっくりだし、残念でもある。まぁブラッドに挑発されてたし、感化されて苛立ってたせいで迷子になったってのもあるにはあるんだけどそんな重要人物ではなかった(・ω・)

あとは遭難してアレックスが熊に喰われてから二日くらい一人で頑張って歩いてたジェンだけどその道中で特に何もなかったのと、時間の都合もあってか尺だけで見ると割とすぐ着いた感じになってそんな緊迫感がなかったかな。熊にあっさり食べられた時は無慈悲な自然界の残酷さをリアルに感じたし、緊張感もあったし、アレックスも見栄を張るのをやめて自分の非を受け入れることが出来て、二人がこれから頑張っていこうって時だったから余計にここで死んじゃうの！？ってびっくりはしたけども。アレックスの事は気に入ってなかったけど喰われる時は流石に切なかった…。

「熊撃退スプレー早くっ！！！！」

ってのは思ったけどね。笑

日本でも山とかで遭難する人は年間200人はいるっていうし、熊に襲われたり食べられるっていうのも普通にあることだから、やっぱ山と熊は怖いなってこの映画を観て改めて思ったね。これが映画観た後の一番最初に思ったこと(/・ω・)/ｸﾏｺｴｰ

死んだふりはダメだって言う人もいるし、死んだふりで生き残ったってニュースも見たことあるし、実際熊に出会ったらどうすればいいんだろうか…。

【評価】

色んなサメ映画とかも観てきたけど、生き物のリアルな怖さを描いた映画としては一番かもしれない。リアルな自然界の残酷さが凄く伝わる映画だと思う！ただブラッドの存在が別に重要ではなかった所とか物語の佳境がイマイチなのもあり、アレックスが無残に喰われた以降のドキドキ感のなさ、ハッピーエンドってわけでもないのも相まって観て良かった！！とはならないかなぁ。

アレックスがそんな良い奴じゃないのも感動が薄れるポイントかもしれない。アレックスの性格がねじ曲がり過ぎてちょっとうーん…って感じはどうしても終始あるかなぁ。地図なんていらねーよはフラグなんよアレックス…。

ダメな映画とは思わないけど、そこまで面白いとも思えないのが残念。

★★☆☆☆