【映画】巨大な昆虫に支配された世界！ビッグ・バグズ・パニック【感想/あらすじ/ネタバレ】

《あらすじ》

何をやってもまるでダメなさえない青年クーパーは、ある日ついに会社からクビを宣告されてしまう。その瞬間、奇妙な耳鳴りに襲われ気を失ってしまう。しばらくして意識を取り戻すと、クーパー含め街の人たちは繭に包まれており、世界は巨大な昆虫に支配されていた。昆虫は蜘蛛の脚を短くしてクワガタの顎をしているような見た目。彼は社長の娘のサラや逃げ込んだ先にいた生存者たちと必死のサバイバルを繰り広げる。

巨大な昆虫は目は見えないが音に敏感で、巣へと捕らえた人間を運んでいた。また巨大な昆虫に刺されてしばらくすると、まるで釜ジイのような姿の蜘蛛になり、彼らの意識のない手下となってしまう。さらにクーパーが巨大な昆虫に襲われている所を助けたサラが昆虫の巣へと連れ去られてしまい絶望するが、クーパーは父の静止を振り切り、今まで何をやっても中途半端だったが惚れてしまったサラの為に危険を覚悟で巨大な昆虫の巣へと向かう…！！

2009年の映画で興行収入はコメディ要素が入ったパニック映画！コメディというよりは単に主人公がそういうキャラだったって感じ。トランスフォーマーの主人公のようなイメージで、作品全体的にセンターオブジアースのようなノリ。それをかなりチープにしたのがこのおバカ系パニック映画ってとこかな。

ラストには世界を救い、念願のサラと付き合えてハッピーエンドかと思いきや、サラの前にイケメンが現れて「無視しよ！！！」っていうおバカな感じで終わるという、おバカなノリで締めくくる観やすい映画かな！

《良かった所》

基本的に良くなかったんだけど頑張って良い所を言うならば、B級映画であり、さらにはおバカなノリだからかなり気楽に観れると思う。走行中の車から脱出した時に脚の骨が飛び出たりとか車に惹かれたりとか、高い所から落ちたりだとか銃で撃たれて死ぬだとかグロは少しあるけど、ほぼグロって呼べる程のものじゃないからその点でも苦手な人でも大丈夫かもしれない！

ストーリーも深い設定とか細かいことは一切なし。だから子供と一緒に観ても問題ないと思う。というより子供の方が楽しめると思う！ただ血迷った女が主人公に対しておっぱい丸出しにして誘惑するシーンはあるので注意(/・ω・)/えろくはないけどね笑

逆に言えば自分みたいに作りこまれた設定、ストーリーが好きだったり、感情移入してしまうような魅力あるキャラクターがいる作品が好きな人には絶対向かないけど、軽いノリで観るにはぴったりかな！

ダメな主人公が物語を通して好きな人を守るために命を張って頑張るとこなんかは主人公がちょっと成長するありがちな王道ストーリーなってるし、細かいこと気にしなければ超劣化版ヒーロー映画を観た感覚にはなるかもしれない(*'ω'*)

 《微妙だった所》

とにかくストーリーが雑過ぎる。良かった所では頭空っぽにして軽いノリで観れるような映画と言ったけど、それにしても雑過ぎ。設定もよくわからない。ウォーキングデッドみたいな感じで始まるんだけど、コメディ＆パニック映画なだけあって緊張感はなく、やることなすこと「何してんの？」みたいなことばっかり。

昆虫に刺されると人間が釜ジイみたいな昆虫になるのもよくわからないし、この昆虫が人間に気付かれずにどこから湧いて出てきたのかわからない。巨大な昆虫も脚がすぐに取れるわ、体がケーキのように柔らかくて簡単に死ぬし、なんだかなぁって感じ。ゾンビとかクワイエットプレイスのモンスターみたいな奴だったらまだわかるけど、どうやってこんな強いとは言えない昆虫が短期間で世界を支配したのか疑問。

ストーリーとしても矛盾というか違和感がある展開ばかりで、周りにたくさんの繭になってる人達がいるのに解き放とうとしないのかとかなんで世界が支配された設定にしたのかとか。もう単純に出演者を減らして製作費を抑える為なんだろうけど(・ω・)

こういうB級映画でありがちな登場キャラクターの悪い意味でクセが強すぎて映画をチープにしてるんだよね。基本的に頭が弱くて、発言や行動も意味不明なことが多い。そこがコメディ感なんだろうけど、バカっぽい笑えるようなものでもないし、コメディっていうほどコメディもしてない。ギャグもストーリー同様チープでこれで笑う人おる？っていうレベル。

とにかくストーリーがチープで、「観てよかったー！！」とは絶対にならないと思う。

《まとめ》

パニック映画としても中途半端。頭空っぽにして観れるB級感はあるんだけど、この手の映画はいっぱいあるし、その中でも下の下かなぁ。全体的に出来が悪く、B級映画の傑作達には遠く及ばない。正直観る価値はナシ(/・ω・)/笑

★☆☆☆☆