麦わら映画日和。

まったり映画を観ていこー!!

【映画】吸血鬼が蔓延る世界!クワイエット・フィールド【感想/ネタバレ】

【あらすじ】

生き血を求めるヴァンパイアは人間の匂いさえ逃さない。匂いが漏れぬよう車で移動し安全な場所を求める5人は孤独な女ヴィッキーと出会う。彼女の提案で核シェルターへ向かうことに。日没後、車内で待機する一行だったが、銃を操るまでに成長した奴らにタイヤを撃ち抜かれてしまう…。

 

 

クワイエット・プレイスがとても面白かったので、たまたま見つけた似たタイトルのクワイエット・フィールドも観てみよー!ってなった(*'ω'*)

2019年公開の映画で割と新しい。でもタイトル聞いたことないから恐らく日本では公開していなかったと思う。あらすじ見る限り、割と設定も似ていて少し期待。こっちは音じゃなくて匂いらしい。まあ流石にクワイエット・プレイスほどのクオリティはないと思うけどね。観ていこー!!!

 

 

【ストーリー(ネタバレ含む)】

 

主人公の少し禿げている男、レイが街のシェルターに入ると、そこにはすでにたくさんの蠅がたかっている状態になった死体の山があった。レイはその中に探している妻と娘がいないことを確認し、その場を後にする。

 

ヴァンパイアによって多くの人間が殺され、街が荒廃している様子。レイを乗せ生存者のいない街を出ようとする車には、農場でヴァンパイアに捕まったが運よく逃げ出したというヒステリックなエリック、軍隊経験者でリーダーシップを発揮するもあまり慕われていない様子のミッチェル、この車の運転をする紅一点のベイリー、チームには絶対一人はいる利己的でズボラなカルロスが乗っている。

ヴァンパイアは太陽光に弱いらしく外に出てこないが、建物の日陰から彼らのことを大勢のヴァンパイアが狙っていた。日の当たる道を通り街を抜けようとするが橋の下を通らなくてはならなくなり、そこへ多くのヴァンパイアが襲ってくるがなんとか脱し、序盤にしていきなり緊張感が高まるシーンをなんとか乗り切ることに成功し、それから夜になりずっと高速道路を車で移動していた車内で、エリックは農場でヴァンパイアが人間に性行為を強要し繁殖させようとしていたことを話す。そのことからヴァンパイアはそれなりの知能があることが予想される。

 

すると後ろからバイクが後ろから走ってくることに気が付く。さらにそのバイクは車に乗ったヴァンパイアに追われていた。ヴァンパイアは運転もでき、銃を向けると危険を察知して避けようとする動きを見せ、目の周りが黒く、牙が生えている以外は割と人間の様に見える。言葉は話せず、銃を撃っても死なないが。

バイクに乗っていた彼女を車に乗せ、ヴァンパイアの車のタイヤを撃ち抜き、ヴァンパイアは追って来なくなった。バイクに乗っていた女性の名前はヴィッキー。彼らは多くの街を巡ってきたが生きている人間はおらず、匂いに敏感なヴァンパイアを避ける為に安全を求め、人口の少ない北の地、ツンドラに行こうとしていたがヴィッキーに危険だと忠告される。

だんだんと明かされるヴァンパイアの生態。ヴァンパイアは人間を食料にしており(おそらく主に血)、銃や車を運転でき、人間を殺す為に道をふさいだり魚を取ることも出来る。嗅覚が犬並みに優れていて、残り香だけで追跡も可能だという。さらにはテレビ放送も出来るらしい。どんなテレビ内容なのか気になるが。そして爆破しないと死なない程の生命力を持つヴァンパイアだが、理由はわからないが雨を嫌うこともわかっていた。

 

給油を済ませ、ヴィッキーの提案により彼女の実家に行くことに。そこには食料などの備蓄やトイレ、外にある監視カメラの映像をモニターできるなど、ある程度の設備が整った、3週間は安全を確保出来るという家庭用としては十分なクオリティの核シェルターがあった。しかしミッチェルは、ここは地形的にもし襲われた場合逃げることが難しいことや、車で移動し続けた方が匂いを残すことはなく安全だと言い、ヴィッキーは数週間でもここで凌げばいずれヴァンパイアたちの食料は尽き、共食いを始めるだろうと言う。

匂いをたどってくることを警戒しているのに無防備に外で意見を言い合う彼らだったが、そこでレイが雨だとヴァンパイアが匂いを嗅ぎつけることができないから雨を嫌うのだろうと思いつく。知能があり視力もあって太陽が苦手な彼らにとって、鼻が利かなくなることよりも雨の方がメリット多い気もするけども。

 

レイの考えを考慮し、雨が降るまで車の中で待機し、雨が降ったら車で移動するということになる。ミッチェルの意見が通った感じ。彼らは車の中でいつ降るかわからない雨を待っていると、突然銃声が鳴り響く。ヴァンパイアがすでに匂いを嗅ぎつけ、銃でタイヤを撃ち抜いてきた。銃で対抗しようとするが多くのヴァンパイアが彼らに向かって走ってくる。モタモタしながらも走って逃げるが、その道中でエリックがヴァンパイアに噛まれてしまい、ベイリーも脚に銃弾を受けてしまう。絶体絶命の中雨が降ってきたおかげで彼らはヴァンパイアを撒くことができ、核シェルターに逃げ込んだ。エリックが捕まるほど近くにいたヴァンパイアがなぜ彼らを見失ったのか、雨程度で諦めたのか不思議だが。

 

一晩を核シェルターで過ごし、ヴィッキーの子供の頃のバレエのホームビデオを真面目な顔して見ながら休息を取っていたが、ベイリーの脚には銃弾が残っており、逃げる道中で沼に入ったこともあってか感染症も疑われた。このままでは命はないと悟った彼らは、ちょうど雨が降ってきたので、日没まで一時間と時間がない中、近所の家に薬や車などがないか捜索することに。そこでバイクを発見し、レイとヴィッキーは近くの街へ行き薬を探すことにするが、街の薬局へ着くころにはすでに夜になっていた。そこでベイリーに必要な抗生物質を調達することが出来たが、雨も止んでしまい多くのヴァンパイアたちが集まってきてしまう。ヴィッキーのバイクを走り出すまでの謎の間が気になったが、なんとか無事に街を出られ、雨も降ってきたので匂いを残すことなく核シェルターに戻ることが出来た。

 

妻が看護師だったレイがベイリーの脚に残った銃弾を取り除くことに成功し、一同安堵する。カルロスに今夜の監視カメラの見張りを任せ、レイたち4人は眠りについた。

しかし、カルロスは見張り中に寝入ってしまい、ヴィッキーに起こされモニターを見ると監視カメラの映像がすべて途切れていた。朝になり外へ出て確認してみると4つもあった監視カメラは全てヴァンパイアの手によって壊されていた。さらにヴァンパイアになってしまったエリックが書き残していった、「Morning Fellas! Sorry im late.See you tonigt.Love Eric(みんなおはよう!今夜会ようぜ)」とスペルミスのある煽る文章にご丁寧に可愛い顔のイラストも添えてある落書きを発見する。

 

ヴァンパイアに襲撃予告をされた彼らは、日の出ている間に手分けして周囲を探索して車を探し、見つからなければ核シェルターで防衛戦を繰り広げることを決める。

しかしカルロスが家に入り、その地下室で物資を漁っていたが振り返るとそこには多くのヴァンパイアたちがおり、そこで殺されてしまう。ここが唯一のホラーっぽさだった。

 

カルロスを殺したヴァンパイアのエリックは彼の持っていたサングラスを装着すると日の下でも歩けることに気付く。いや、眩しいだけだったんかい!カーテンを纏ったりして日光を防ぎ、日の下を堂々と歩けるようになった彼らは核シェルターに侵入し、そこでベイリーを殺害し、残りの3人を待ち伏せるのだった。

 

探索に出ていたミッチェルはヴァンパイアたちが乗ってきた車を発見し、核シェルターに一人戻ってくると、待ち伏せていたヴァンパイアたちによって殺されてしまう。

レイは自分たちの乗ってきた車のタイヤを交換して動かすことに成功し、ヴィッキーは帆を上手く使えば動かせそうな船を発見する。日が沈んでいく中、二人は合流して核シェルターに入ると様子がおかしいことに気付き、待ち伏せしていたのに失敗するヴァンパイアをなんとか銃で退け、外へ出て走って逃げ出した。そして体中に泥を塗って、土を被り、匂いを消して朝になるまでヴァンパイアをやり過ごそうとする。あまり濡れてないし、隠れられてなかったが、ヴァンパイアたちは彼らを見つけることが出来ず、無事朝になった。

 

核シェルターに戻るとそこにはヴァンパイアはおらず、ミッチェルやベイリー、家の地下でカルロスの無残な姿を目にする。ヴィッキーは急いでここから離れることを提案するがレイは死んだ仲間の為にヴァンパイアに復讐することを決意する。どうなのかとは思うけど。

 

作戦を立て、ヴァンパイアたちを殺す準備をするレイとヴィッキー。その作戦は自分たちの体に昨夜同様泥を塗って匂いを消し、核シェルターにおしっこをして匂いでおびき出し、のこのこ入ってきたところで仕掛けておいた爆弾を遠隔操作で起動し、木っ端微塵にするというもの。

夜になりヴァンパイアが作戦通りに来た所で爆破し、数体殺すことが出来たが、リーダー格のヴァンパイアとエリックは殺せず追ってきた。海へ逃げれるように用意しておいた船に乗り込むが、ヴァンパイアに追いつかれてレイは噛まれてしまう。しかし、ヴィッキーの救いもあり、ヴァンパイアを船から突き落とし、海へ出ることに成功する。噛まれただけではヴァンパイアにはならないらしい。

 

無事逃げたレイとヴィッキーはレイのコテージに行き、まだ生きていると信じている妻のアマンダと娘のレイチェルを探すことに決める。もう気が晴れて復讐は終わったらしい。あれで満足したのか。

 

そして海へ逃れた二人を見て、ヴァンパイアになったエリックが不気味に雄たけびを上げる…。

 

THE END

 

 

 

【感想/レビュー/考察】

 

 

観終わって、うーん。

感想としては、可もなく不可もなく。

めちゃくちゃつまらない!!って程ではないんだけど、特にストーリーに抑揚がなくて面白いところがないから、二回観たけどやっぱり面白くはない('ω')

 

よくある人間が襲われて次々ゾンビになっていくみたいな設定でありながら、ヴァンパイアに知能があり、その人間の性格とか能力も残っているという珍しいタイプ。相当恐ろしいけどね、その設定だと。笑

作中でも言ってるけど、知能あってほぼ不死身で繫殖力があると増えすぎて世界が終わる。まぁその設定は別にいいんだけど、それを活かしてドキドキわくわくすることがなかったかなぁ。

 

登場キャラクターに魅力がないのもそうだし、ヴァンパイアの設定によりゾンビみたいに不気味さが出ず、ヴァンパイアは強いはずなのに登場キャラクターがそんなにビビってないというか、不注意だったり、車にこもってタイヤ撃たれてヴァンパイアと戦う場面もモタモタしてるし、恐れてる様子が感じられないのはおれだけだろうか。

 

知能がありつつも、色々抜けてて馬鹿な所もあって緊張感が欠けるヴァンパイアだったり、度々意味不明な行動をとり、急に復讐に燃える人間だったりでその辺の納得できない所も多い。生死がわからない妻と娘を探す設定も活かされてないしなぁ。

 

世界の惨状やヴァンパイアの原因や詳しい正体について明かされてなく、続編を匂わす終わり方をしたけど、正直観たいとは思わないや。

 

宣伝画像もクワイエット・プレイスを意識したような「匂いを残したら即襲。」ってあるけど、そんな緊張感のある映画じゃなかったしな。クワイエット・プレイスと比べるつもりはないけど、微妙だった。

 

 

ホラー映画としてもゾンビ系のB級映画としても、おすすめはできない(/・ω・)/

 

 

【評価】

 

★☆☆☆☆

 

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