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【映画】エイリアンが地球にやってきた!第9地区【感想/あらすじ/ネタバレ】

《あらすじ》

ヨハネスブルグ上空に突如現れた宇宙船。中には栄養不足で弱り切った多くのエイリアンがいた。人類は宇宙船の真下に〝第9地区〟と名付けられたエイリアンの保護区に隔離した。

エイリアンは甲殻類のような姿をしており、エビと人間たちに蔑まれた呼び方をされ、人間の頭や腕を簡単に吹き飛ばすほどの怪力を持つ。好物はキャットフードで、人間と会話もでき、武器を使用したり、賭け事をしたりと知能も低くなかった。エイリアンの武器は威力も人間のものより強力で、他の種には扱えない仕様になっているなど、技術も高度だった。

そんなエイリアンが住む第9地区はたちまちスラム街と化したが、20年の時が経ち、周りの住人達の希望もあって180万ものエイリアンは新たな居住区へ移設することになる。

その移設業務を担当したのがエイリアンの管理を政府から任されている組織MNUだった。そしてその責任者になったヴィカスはエイリアンに立ち退きの書類にサインさせて回った。その業務中にエイリアンの家で見つけた容器に不用意に触れてしまい、中に入っていた液体を被ってしまう。

それからヴィカスの体に変化が起こり始める。強烈な吐き気、下痢に襲われ、気が付くと左腕がエイリアンの腕に変わっていた。MNUに隔離されたヴィカスは痛覚テストやエイリアンの武器を扱えるかどうかなどの実験が繰り返され、エイリアンの武器を扱える貴重な実験材料として殺されそうになるが間一髪の所で逃亡することに成功する。

指名手配され追われる身となるヴィカス。そしてどんどんエイリアン化していく体。彼の運命は…。

 

 

2009年の映画で興行収入は21億ドル。Amazonレビューも2491件あって★4.1と高評価。日本でも結構CM打ってた記憶あるし、有名な作品だよね(*'ω'*)

 

 

 

《良かった所》

エイリアンが登場する物語なんだけど、有名なエイリアンとかプレデターみたいないわゆるな感じの化け物な異星人ではないから新鮮というか、物語も深くてそこが良いポイントかなと思う。

ドキュメンタリー風に展開されていくのも他のエイリアン系映画とは一線を画してるし、ヴィカスは裏切り者だ!みたいなネタバレが先にあってからのヴィカスがこれから何するのかを観ていく展開になるから、その感じは個人的に好きだったかな!

 

物語自体もエイリアンを保護するけど虐げたり、武器などのために理不尽に殺戮したり、なんならヴィカスを躊躇なく『利益の為にこの標本を解剖しよう!』ってなったりして人間の悪い部分とかが出ていて、自然とエイリアンを応援してしまう自分がいる。

それはヴィカスも同じで、ヴィカス自身もエイリアンを差別してたりクズな所が終始垣間見えるんだけど、自身がエイリアンになっていく中で出会ったクリストファーっていうエイリアン親子の為に命を張ったりするようになる心の変化もあるんよね(/・ω・)/

 

本当にこんな感じのエイリアンが来たらこうなりそうだなって思う。そういう人間の色んな悪さがよく描かれてたね!今回はエイリアンだけど、エイリアンでなくてもこういう人間の悪さは現実に起こってることだから考えさせられるというか、やるせない気持ちにはなる。。

 

どういうラストになるのか色んな選択肢があったと思うけど、かなり綺麗に締めたんじゃないかなと思う!エイリアン達はどうなるのか、クリストファー親子は3年後にどうするのか、ヴィカスはどうなるのかとかとか色々考えられるし、今後の展開が気になる終わり方にさせつつ、切なさや儚さ、そして温かさもあるラストになってるからぜひ最後まで観て欲しいね(*'ω'*)

 

 

《微妙だった所》

ドキュメンタリー風な作品だからか、そんなにワクワク感とかはなくて、観終わった後に『観て良かったー!』とはならなかったかな。ラストが悪いとこではなく。むしろラストは好きなんだけど、個人的に作品全体として見るとあまり好みではなかったのかもしれない。つまらないとかではないんだけどね。

 

あとは主人公のヴィカスに感情移入が出来ない所かな。基本的にこの映画に出てくる人間はヴィカスも含めてクズばっかだから、いまいち入り込めないみたいな所はあるかもしれない。もちろんそういう映画が好きな人もいるだろうけども。

ただ逆にそのおかげで人間に虐げられながらも20年間コツコツと脱出の機会を準備してきたクリストファー親子に対して応援したくなる気持ちが強くなるよね(*'ω'*)

 

 

《まとめ》

好みは多少分かれそうかなと思うけど、作品自体の完成度は高いと思う。人類の監視下に置かれているエイリアンと欲望や残虐性をむき出しにした人間がよく描かれているこの映画。続編も出るということなので是非!!

 

 

★★★☆☆

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