【映画】段ボールで作られた迷宮!キラー・メイズ(2017)【感想】
こんにちは、けいです(*'ω'*)
本日観ていくのは2017年に公開された映画「キラー・メイズ」。原題は「Dave Made a Maze」で本編にも韻を踏むシーンがあるけど、原題もそんな感じでこだわりがありそう。
まずはあらすじから!
【あらすじ】
うだつが上がらない芸術家のデイブは、日々の鬱憤を晴らすべく、家の中で段ボールの迷路を作り始める。3日後、彼女のアニーが帰宅するとそこにはデイブすらも出られなくなっている程のデイブが空想したモンスターや罠が仕掛けられている大迷宮となっている迷路があった。アニーは友人のゴードンなど仲間を集め、デイブを救出する為に段ボールで作られた迷宮に挑む…。
ジャンルはコメディ、ホラーで、Amazonレビューは144件で★3.1と微妙な感じ。あらすじだけを読むとジュマンジとかに似たような系統の映画かなって思った!ただキラーメイズを検索すると一番に「意味不明」と出るし、評価も高くないので期待せずに観ていこー(*'ω'*)笑
【キャスト】
デイブ(ニック・サン)
ピアノ、折り紙、絵画など何をやっても最後まで続かない主人公。段ボールに熱中する。聞いてることに対して答えがフワッとしていて会話が上手く成り立たない気がする。
アニー(ミーラ・ロフィット・カンブハニ)
デイブの彼女。多分良い人。
ゴードン(アダム・ブッシュ)
デイブの事をよく知る仲の良い友人。目付きの悪い太ったルイージって感じ。マリオではない。アニーにとっても良き理解者。
【感想】
《良かった所》
まずは良かった所から!
この映画の一番のウリである段ボールで家の中に作った迷路っていう独創的なストーリー。ジャンルがコメディってこともあって基本的に常にジョークが溢れていて、「ジャンルのホラー要素はどこいった?迷子か?」と思えるほど気楽に観られる映画になってると思う。人が死んでも割とあっけらかんとしています(*'ω'*)
段ボールで作られた迷路の世界は映画としては新鮮だけど、迷路の中に入るとまるで秘密基地にいるような「高校の文化祭でこんなお化け屋敷作ったなぁ」みたいな懐かしさやワクワク感があってとても良き!配管を通ると段ボールの人形になっているのも可愛くて良かったと思う!
《微妙だった所》
他の人のレビューで「予告映像は良いけど、本編は面白くなかった」っていう意見をたくさん見かけたけど、予告映像を見て面白そうだと思うのもやばいと思う。
コメディだから野暮なことを言っちゃダメなのはわかるけど、ツッコミたくなることはたくさんあるね。。
出られないほど奥にいるはずなのに普通に段ボールの外にいる人と普通に会話できてるし、罠のスイッチを踏んだまま大人しくクビちょんぱになるまでじっとしてる女性。クビちょんぱされても赤い紙紐が飛び出るだけだし、布で道を隠しただけでミノタウロスは追って来なくなるし、迷路に殺されていくっていう演出があるのに全体的に緊迫感も感じられない。ドキュメンタリーとして撮影してる人たちの必要性も皆無。
普通に観てたら「大学の映画サークルが作ったのかな?」ってレベルの出来。コメディだからそんなもんだよと言われればそうかもしれないけど、中途半端というかコメディというよりもただのおふざけ感がすごい気がする。芸人のコントとユーチューバーのよくわからないノリを見せられてるくらいの違いはあると思う。
迷路は人生に悩んでいるデイブが諦めずに最後まで完成させようと久しぶりに熱中したことであり、最後までやり遂げようと頑張ろうとするがその強い想いでただの段ボールじゃなくなり「迷路=デイブ」となって、命を持った迷路はデイブの中にある想像力に呼応してどんどん広がっていく。デイブは愛するアニーや仲間を巻き込んだことを後悔し、みんなと先に進むために迷路を完成させるという夢を諦め、壊すこと=前に進むことを選択する。
っていう簡単に言うとこんな感じでデイブの心情、成長を迷路で描いた映画なわけだけど、迷路の意図、この映画の伝えたいことを理解したとしても、やっぱりわかりにくく、おバカよりも寒いギャグが多くて雑なストーリーも相まって凄くチープに感じてしまうのが残念でならない。
もっとそのデイブの想い、アニーの想いを深く、細かく描いてくれていたら素敵な作品になっていたかもしれない。
【評価】
個人的にこの映画の良さはわからなかった。よくわからなかったから他の人のレビューを色々拝見して、そういう見方があったのかと気付かされたこともあったけど、それを踏まえてレビューを書くために3回ほどこの映画を観ても、それでも観終わってから「面白かったな」とか「観て良かったな」とはならなかったかなぁ。
★☆☆☆☆